満月寺の仁王像にも新緑
少し肌寒い週末の石仏ですが、参道は新緑の季節を迎えております。
ホキ石仏第1群から山王山に続く、青い紅葉のアーチ。
「ホーホケキョ」をマスターした鶯の声が響きます。
山際にぬっと現れた黒い塊は、タケノコ。目を凝らすとあちこちに。
静かな参道には生命力が漲っていました。
さて、満月寺前の仁王像にも、新緑が訪れていましたよ。
向かって左の仁王様の胸元からぴょこんと青葉が!
この仁王像、正式名称は木原石仏といい、国の特別史跡に指定されています。
制作期は、石仏群より少し新しい鎌倉後期から室町前期(推定)。
鼻を削って飲むと疫病に効くと云われ、鼻が完全に削られています。
代わりに、今度は胸から薬草を出してくれたのでしょうか?
芝桜も咲いてきました。
新緑の石仏、お散歩コースにいかがでしょうか?
満月寺住職 蓮の根の仕分け作業
今日は満月寺の住職さんが、外で作業をしていました。
声をかけてみると
「今日はどろんこ遊びをしよんのよ~」とのお返事。
蓮の時期になると、石仏の蓮畑とは別に、満月寺にもたくさんの種類の蓮が咲き誇ります。
これらは、住職さんがご自分でプランターで育てているものです。
石仏の蓮畑とは広さや育て方が違うので、手入れの方法も違うようです。
去年、私たちを愉しませてくれた満月寺の蓮は、約一年経った今、土の色が真っ黒くなり、ヘドロのようになっていて、かなり臭いです。
その中から、今年花を咲かせてくれそうな、強くきれいな根っこのみを手作業で選んでいきます。
この作業をしないと、古くなったいらない根っこが邪魔をして、花が大きくきれいに育たないそうです。
直径30~50cmほどの、水や泥の入ったプランターはとても重く、動かすだけでも一苦労。
写真に並んでいるプランターは、根っこを仕分けし終わり、水を全部入れ替えたものです。
この水の下には蓮の根っこが埋まっています。
住職さんは、毎年この作業を一人でやっているそうです。
上の写真のドロドロの塊の中から、しっかりした強そうな根っこだけを取り出します。
取り出したものがこれ↓
ぐるぐると折り重なっていたものを広げて、泥を落とすと、きれいな根っこが出てきます。
この写真を見ると思い出すのがレンコン。
「石仏のレンコンはどうしてるのですか?」
などと、お客様からのお問い合わせも時々ありますが、実は、観賞用の蓮には食べられるレンコンはできません。
「さすがお釈迦様の花やなぁ。こんな泥の中からすーっと伸びて綺麗な花を咲かせるんやけんなぁ。」
「せっかくやけんお客さんに愉しんでもらいてーけん!」
と満面の笑みで語ってくれました。
満月寺を訪れる際は、住職さんのこの笑顔を思い出しながら蓮をお愉しみ下さいね!
暖かな春の雨、その成せる技
ほろ苦いような菜の花の黄色い香りが漂う花曇りの日。
石仏の景色も、見る度に春めいてくるようです。
菜種梅雨を思わせる先週の暖かな雨の日のこと、石仏がこの春一番と言える程に発色しておりました。
(ホキ石仏第2群の)観音菩薩様の袈裟の模様もよく見えます。お顔はほんのり上気しているよう。
また、雨の日に梵字が浮かび上がる勢至菩薩様(古園石仏群向かって左から三番目)。この日も期待通り、梵字がはっきり見えました。通常の状態と比べてみると、その違いがよく分かりますね。
暖かな春の雨、また石仏を染めてくれるかな?
3月の「ひゃくすた」が開催されました
心配されていた雨も持ちこたえ、「ひゃくすた」が開催されました。
「寒の戻り」という言葉がぴったりの冷たい朝となりましたが、走り回る子どもたちは元気いっぱい。土手には菜の花が揚々と咲き並び、朝の石仏公園には春の気配が漂っていました。
さて、本日の野菜たちです。春ニンジンやビーツ、菊芋等の根菜類や柔らかそうなほうれん草、原木椎茸等、3月になったなあ、と思わせる顔ぶれが並びます。春の息吹を吸い込んだ野菜たちは、今まさに吸収したい養分の詰め込まれた天然のサプリメントですね。
工夫いっぱいのオーガニックスウィーツに、畑や海の恵み満載の朝ごはんプレート、見て回るうちに気分もウキウキしてくる楽しい朝市となりました。
訪れるお客様も思い思いの楽しみ方をされているようでした。
また、マスク着用やマイバック・ゴミの持ち帰り等、お客様のご協力と出店者のみなさまの誠意ある取り組みに感謝いたします。ありがとうございました。
来月の「ひゃくすた」は、近辺の桜も見頃を迎える石仏公園での開催となるでしょうね!
山の中へと続く階段
先が見えない、山の中へと続くこの階段。
臼杵石仏のエリア内にある階段なのですが、どこだか分かりますか?
いつもこの前を通るとなぜだかドキドキワクワクしてしまいます。
なにか不思議なことが起こりそうな予感…。
正解は、山王山石仏から古園石仏へ続く道中、鳥居反対側の右上、日吉神社へと続く階段です。
何でも願を叶えてくれる小さな仏様がいるとかいないとか。
臼杵石仏に来られた際は、こちらの階段も登ってみて下さいね。
滑りやすいので、歩き易い靴でお越し下さい!