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国宝臼杵石仏公式ブログ

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暖かな週末、今に蘇った臼杵の春文化を感じてみませんか?

小川も緩む

小川も緩む

暖かな土曜の朝、石仏を流れる小川も緩み春めいて見えます。
川べりを黄色く彩る菜の花も少しずつ広がってきたような。

こんな日は一体の仏様と向き合う時間が自然と伸びて、余裕のある石仏めぐりとなるものです。お客様も思い思いの場所で足を留め、ゆっくりと鑑賞されているようです。
さて、市内中心部で開催中の「うすき雛めぐり」。
開催中~3/12(日)
スタンプラリーのスタンプは石仏チケット売り場や売店も対象施設となっております。
台紙(パンフレット)はチケット売り場前にご用意しておりますので、町中に行く前に押して行かれませんか?
「うすき雛」は、江戸時代、天保の改革による質素倹約を重んじられる中で誕生した紙のお雛様です。当時の人々も和紙を選んだりお顔を書いたり、と楽しみながら作ったことでしょう。
質素だからこそ多くの家庭に飾ることができた、紙雛。
城下町臼杵の春、豊かな文化が在ったのですね。
みなさま、今週末は今に蘇った臼杵城下の親しみやすい「春」を体感してみませんか?

お経で迎えてくれる有り難い如来様トリオ

お経で迎えてくれる有り難い如来様トリオ

お経を唱えながら待ってくれているようなホキ石仏第1群第1龕

 こちらから手を合わせる前に、仏様の方からお経を唱えてくれているような、有り難い場所があります。

 ホキ石仏第1群第1龕、3人の如来様

 寒の戻りの冷たい夕方、改めて向かい合うと、薬師如来様の頬がほんのり上気しているように見えました。一心に祈っていらっしゃるような。

頬がぽっと赤く見えた薬師如来様

頬がぽっと赤く見えた薬師如来様

恐縮してしまうと同時に謙虚な気持ちにさせられる、如来様トリオ。
「いつもありがとうございます」、と感謝の気持ちで通ると、心にぽっと明かりが灯るようです。

グループとして、独特の魅力を放つ石仏。
みなさま、龕ごとの世界観を味わってみませんか?

阿弥陀如来に文字?

ホキ2群第1龕阿弥陀如来坐像

ホキ2群第1龕阿弥陀如来坐像

 先日、ホキ石仏第2群第1龕で保存作業現場が公開されました。
今回は、2回目の紫外線照射によって枯らした着生物を取り除く「本除去」という作業を見ていただきました。

 黒い部分を刷毛で少しづつ払っている様子がこの作業です。

数分間じっと見ていると、黒い焦げた部分の色が僅かながら薄くなっていくのが、分かるような、そんな実に細かい作業でした。

黒い部分が少しずつ薄くなっていきます

黒い部分が少しずつ薄くなっていきます

 さて、柵の中から間近で観察することで、普段は見えない細かい模様も見えてくるものです。

阿弥陀如来さまの向かって右胸辺りに文字が刻まれているのですが、見えますか?
青く囲んだ部分です。

江戸時代に修復作業に関わった人物が痕跡を残したのではないか、とされています。
3行確認でき、六十六という字が確認できます。

どんな意味を込められているのでしょうね?

六十六」と書かれている

「六十六」と書かれている

 

苔を取り払うのですら、これほど慎重さを要する現在、文字を刻むなんて考えられない発想です。

 

しかし、保存作業の場でこの事実が着目されるということがまた面白いものです。

みなさま、機会がありましたら阿弥陀様に隠された六十六、ご覧になってみませんか?

大分B-リングスの必勝祈願が執り行われました

古園石仏で必勝祈願

古園石仏で必勝祈願

 九州アジアリーグに所属する、大分県初のプロ野球団「大分B-リングス」の必勝祈願が古園石仏で執り行われました。

 チームは本日、市内「フジジンの杜スタジアム」にてキャンプイン(25日まで)。

今シーズンの必勝とチームの安全を願っての法要となりました。

臼杵市の見星寺のご住職と共に、選手・関係者のみなさまも般若心経を読経されました。ほっとさんも登場し、祈願しましたよ!

ご住職の、「運と徳」に関する有り難いお話いただき、心強い祈願となりました。

 3月から開幕する今シーズンの健闘とご活躍を仏の里から願っております。

背中を伸ばして視界を広く~深田のアオ杉

 寒波が居座る今週、参道から公園へと足を延ばしても背中は縮こまったまま、なかなか温かくはなりません。

 さて、そんな中で眺める深田のアオ杉。
満月寺の前の道を少し進んだところに立っています。

大木なだけに、近付くほど下から上まで見るのは難しくなります。寒さの中ではますます視界も狭くなったり。
近づいてゆっくりじっくり見ると、いつもより細かい部分がよく見えるものです。太い幹、大きく伸びた枝、艶やかな樹皮。古い大木の風合いが間近に感じられます。

 そうはいっても、やはり全体像も見ようと後ろ歩きで離れて行ってみました。5メートルほど後ずさったところで、やっとてっぺんが見えてきました。

 雄々しい枝葉の合い間からやっと見える空の青さ。樹齢600年の標高22m、周囲5.2m、市指定の天然記念物というこの大木の迫力に改めて気付かされるものです。
視界を広く大きく持つことで、物事の全体像を見ようと心がけることも必要、そんなことを考えさせられる冬のアオ杉でした。

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