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国宝臼杵石仏公式ブログ

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お彼岸の臼杵石仏

 臼杵石仏では参道や公園に彼岸花が美しく咲き広がっております。

 そっと並んだ朱い頭は、眺めていると優しい気持ちになってくるようです。

 お彼岸は、この世とあの世が一年で最も近づく日とされます。親しかった故人を想うと、心が通じやすくなる、と言われるのもそのためですね。

 みなさま、穏やかな秋の日差しの下、臼杵石仏を巡りながらお彼岸らしいひと時を過ごしてみませんか?

古園13仏のみなさまも彼岸花を眺めているのかな?

古園13仏のみなさまも彼岸花を眺めているのかな?

臼杵市老人クラブ連合会のみなさまが石仏内の清掃に来てくれまし

臼杵市老人クラブ連合会のみなさま

臼杵市老人クラブ連合会のみなさま

 920(火)、臼杵市老人クラブ連合会のみなさま約20名が、石仏で清掃活動を行いました。

 台風14号開けの石仏は、大荒れで先日から地区の方が片付け作業をしていただいておりました。今朝も、地区の方々や事務所関係者で朝から大忙しで片付けを行っておりました。

 そうした中、老人クラブのみなさまが細かい場所の清掃や草取りを行ってくれて、大変助かりました。

ホキ2群、小さな五輪塔周辺の草取り

ホキ2群、小さな五輪塔周辺の草取り

おかげさまで11時前には、お客様をお迎えする準備が整いました。ありがとうございました。

 みなさまの今後のより一層のご活躍を仏の里より願っております。

夏休みの終わりにお勧めの仏様3選

古園石仏群から3体の仏様を紹介します

古園石仏群から3体の仏様を紹介します

 8月も後半に入り、参道にはツクツクボウシの鳴き声が響いております。そろそろ夏休みも終わりですね。宿題は順調に進んでいますか?

古園石仏群の祈願線香も、このところ「学業成就」を立てる方が多いようです。

朝から学業成就が立っていました

朝から学業成就が立っていました

 ということで、夏休みの終わりにお勧めの仏様3体をご紹介します。全員、古園石仏群にいますよ。

普賢菩薩

普賢菩薩

 まず、向かって右側グループから「普賢菩薩様」。普く賢いという名のように、優れた智慧を持ち、いろいろな場所に現れ人々を救ってくれます。自由研究や感想文などに行き詰まった時、いいアイディアを届けてくれるかも?

阿閦如来

阿閦如来

 次は、向かって左グループから「阿閦如来様」。揺るぎないもの、という意味の仏様。動じない、迷いに打ち勝つ心を授けてくれるそうです。眠くなった時、あきらめたくなる時、集中力を高めてくれそうですよ!

文殊菩薩

文殊菩薩

 

最後は同じく向かって左グループの「文殊菩薩様」。「3人寄れば文殊の智慧」という諺があるように、学業成就や合格祈願にご利益があるとされています。

友達と智慧を出し合いながらの追い込みに、パワーを与えてくれるかも。

 みなさま、夏休みの終わりに気合いを入れ、また気分転換に智慧の仏様を見に来てみませんか?

蝶々はまだ避暑を満喫中?待ち人来たらずフジバカマ

8月に咲いたフジバカマ~参道前の川沿い

8月に咲いたフジバカマ~参道前の川沿い

毎年10月の終わり頃、石仏を訪れる旅する蝶々アサギマダラ。
フジバカマの花を目指して飛来することで有名ですね。

 臼杵石仏では、深田地区の方々が仏の里の秋の風物詩に、とフジバカマを育てています。今年は花の株数を増やしたり、市民の方から頂いた白い花株を植えたり、とお迎えの準備に力が入っております。

ホキ石仏2群を正面にしたスペースに植えられています

ホキ石仏2群を正面にしたスペースに植えられています

 お盆明けの陽の陰った雨の午後、気の早い花が数本咲いていました。
そんなこととも知らず、アサギマダラはまだ、東北地方の標高の高い山で過ごしているのでしょう。
みんなの期待に応えようと、いち早く花を咲かせたフジバカマ。

待ち人には間に合わないけれど、残暑厳しい参道に穏やかな10月の風景の予告編を演出してくれました。

刻まれた五輪塔と8月のなごり雪

刻まれた五輪塔~地蔵十王像の外側斜面

刻まれた五輪塔~地蔵十王像の外側斜面

 ホキ石仏第1群の周辺に、岩肌に薄く刻まれた9つの供養塔があるのをご存知でしょうか?
地蔵十王像の外側の斜面にひっそりと彫られています。

 臼杵石仏には珍しいタイプの浅い彫り方が特徴です。
石造りの五輪塔や丸彫りの立体的な石仏を見続けていると、探してみても見逃してしまいそうです。

でも一旦目に留まると、何だろう?なぜここに?と思わせられるインパクトがあります。

刻まれた五輪塔~地蔵十王像の外側斜面

参道に点在する石を積み重ねた五輪塔

 参道に点在する石を積んだ五輪塔と同じく供養塔として刻まれたのだろうと、考えられています。制作年代は地蔵十王像と同じ鎌倉期と考えられています。

大正時代の写真を見ると、地蔵菩薩の前にも五輪塔が設置されていることから、何らかの関連を持つ供養塔とも考えられます。

人々の数百年間の祈りの足跡が、様々な形状で息づいていることに改めて気付かされます。

 さて、陽炎が立つような川沿いに、雪のような白い花が揺れています。いつの間にか咲いていたサルスベリ。参道内では「なごり雪」と呼ばれています。遠い雪の日に想いを馳せ涼を演出、そんな効果もあるのでしょうか?

なごり雪ことサルスベリ

なごり雪ことサルスベリ

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