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国宝臼杵石仏公式ブログ

記事アーカイブ:

あまがえる

石仏入り口に、つわぶきの葉っぱが大きく広がっています。

その緑に紛れて、毎日カエルをみかけます。

カエル

このようにのんびりしている姿がとってもかわいいです。

先日、お客様に「このカエルって飼ってるんですか?」と言われました。笑

「飼ってませんよ~!」とお伝えしましたが、本当に飼っているのか?と錯覚するくらい毎日見かけます。

数日前に、すぐ近くで「クワックワッ」とカエルの鳴き声が聞こえたので探してみると、いましたいました。

見つけた瞬間、「バレた!!」と言わんばかりに、鳴き声を止め、かたまっているように見えました。

顎はぷっくり膨れたままでした。

カエル

雨を予知して鳴いていたのか、素敵なメスを探していたのか…。

「邪魔してごめんね」と謝っておきました!

立体曼荼羅の空間~古園石仏群

 

4つの位の仏が勢ぞろいした立体曼荼羅の世界

4つの位の仏が勢ぞろいした立体曼荼羅の世界

様々な種類の仏様が並ぶ「曼陀羅図」。仏様は修行しながら姿を変える中で、知恵や慈悲の力を発しており、その力が宇宙の隅々にまで伝わっていく様子を描いたものが「曼陀羅」とされます。

 曼陀羅には多くの種類がありますが、中でも彫像を使ったものを立体曼陀羅といいます。
有名なところでは、空海によって造られた東寺のものがあります。

仏の世界を文章で説明するより絵に描いた方が分かり易い、さらには彫刻で立体的に表す方が分かり易い、という考え方でしょうか?

 古園石仏群は、しばしば「曼陀羅」を描いた世界、といわれます。
 仏様の配置を見ると、中心に大日如来様、その両側に2体ずつ如来像、さらにその両側に2体ずつの菩薩様、その両側に1体ずつの明王様、両端に天部像が立っています。

仏様が位の順番(如来→菩薩→明王→天部)に配置されていることがわかります。そうしたことを考えて眺めると、なるほど立体曼陀羅の世界であると実感できます。

 仏様が悟りを開くために修行を重ねる空間で、その姿に自らを重ね見つめ直す、そんな場所であるのかもしれません。

紫蘭がきれいに咲いています

シラン

この紫のお花、シラン(紫蘭)というラン科の植物です。

地面から30~50cmほどの所に下を向いて咲き、あまりお手入れをしなくても咲くので、観賞用として庭に植えられることが多いそうです。

毎年この時期に、臼杵石仏のチケット売り場横にきれいに咲いています。

去年も同じ記事を書いたのですが、子どもの頃に道端に生えているこの花を見ながら、友達同士で

——————
「この花、なんちゆーか知っちょん?」
「えー!わからん!」
「おしい!」
「えー?なんで?知らん」
「正解!!」
「えー??」
—————–  

というようなクイズが流行りました。

道端でもたくさん見かけるようになり、今年もこのクイズを出す時期が来ましたよ!

紫色がきれいでとっても映えてます^^

是非しゃがみこんで写真撮影、挑戦してみて下さいね!

 

車椅子でも楽しめる石仏巡り

貸出用車椅子

貸出用車椅子

 臼杵石仏事務所では、車椅子の貸し出しを行っております(無料)。

 通常の車椅子 3台 電動車椅子 1台 *現在取り扱っておりません(R5.3)

 石仏は、一周800m、所要時間30分です。
スローブもあり山王山石仏以外は、車椅子で行くことができます。

 電動車椅子も1台ございますので、介助される方の負担が心配な方はこちらもご利用下さい。操作方法は貸出時にご説明します。

 さて、事務所前のプランターにはミニひまわりが元気に咲いてきました。

プレサマー気分?この時期に相応しい花ですね。

ミニひまわり

ミニひまわり

 参道を流れる小川には白いカラーの花が勢いよく並び咲いています。
花びらに見える白い部分は「仏炎包」といい、葉っぱが変形したもの。実際の花びらはその中にある黄色い芯のような部分です。

「仏炎包」という名は、仏様の背後にある炎の光背に似ていることに由来するとか。
これもまた、仏の里に相応しい花ですね。

カラーの花びらならぬ葉の変形物「仏炎包」

カラーの花びらならぬ葉の変形物「仏炎包」

 みなさま、初夏の新緑や花を眺めながらゆっくりと石仏巡りを楽しんでみませんか?

地元の歌人が詠んだ山王山の釈迦如来像

童顔なれど釈迦の微笑み

童顔なれど釈迦の微笑み

 石仏を案内するガイドさんが山王山を詠んだ短歌です。

 「真下より仰げば吾に迫りくる 童顔なれど釈迦の微笑み」by Mr.Sayo

 山王山石仏は地元の仏師の手による作とされ、素朴で親しみ易い、と言われることが多い仏様です。中でも中尊の釈迦如来像は「子供のような表情」が魅力とされます。
子どもには将来への希望があります。
観る者にとって、そうした明るい活力を与えてくれる山王山のお釈迦様。

この歌は、階段を上りだんだん近づいていくにつれ、かわいらしい童顔という印象から、厳しい修行に耐え悟りを開いた仏としての奥深い微笑みをたたえている、という印象の変化と感慨を詠んでいるのでしょう。そういう想いも湧いてくるのです、この山王山では。

 みなさま、臼杵石仏を巡りながら歌を詠んでみませんか?また、この場で紹介してよろしい作品がございましたら、ぜひお寄せください。

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