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国宝臼杵石仏公式ブログ

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お彼岸の石仏より

古園石仏から此岸を見渡す

古園石仏から此岸を見渡す

 連休最終日、臼杵石仏では朝から秋晴れが広がっています。
参道や石仏公園も、彼岸花やコスモスも少しずつ咲き始め、秋の気配が漂っております。

参道の彼岸花

参道の彼岸花

 今年の秋のお彼岸は、秋分の日の今日を挟んだ1週間、9/199/25です。

石仏公園のコスモス、咲き始めました

石仏公園のコスモス、咲き始めました

 

お彼岸といえば、あの世と此の世が一年で最も近づくため、お墓参りをしたりして故人を偲ぶこととされていますね。

 臼杵石仏でも、お彼岸にまつわる彼岸(あの世)と此岸(此の世)の構造が見られます。

古園石仏に立ち、石仏側を彼岸、石仏公園を挟んだ満月寺の辺り一帯を此岸と見ます。

秋分の日は、太陽が真東から昇り真西に沈むとされることから、東の満月寺側(此岸)と西の石仏側(彼岸)を結ぶ直線距離が最短になる、ととらえるわけです。

 連休は終わりますが、お彼岸は続きます。
ご先祖様や親しかった故人を想いながら、初秋の石仏を歩いてみませんか?

満月寺側から見る彼岸

満月寺側から見る彼岸

コロナも撃退! 「かかし祭り」が始まりました

かかし祭り

かかし祭り

今年も、実りの秋が到来。

臼杵石仏近くの田んぼでは、恒例の「かかし祭り」が始まりました。

 期間:令和2年9月9日(水)~9月27日(日)
場所:臼杵市望月の田んぼ(臼杵ICから臼杵石仏へ向かう途中の田んぼ。石仏手前1km)

 案山子の顔ぶれは、毎年地域のみなさまのアイデア満載で作り上げたの楽しいものとなっています。

 今年は、コロナ撃退を掲げた獅子舞やアマビエなど、今年の世相を反映した案山子がたくさん並んでいます。

獅子舞でコロナ撃退

獅子舞でコロナ撃退

 写真スポットに最適な、ドラえもんのバス停もありましたよ!

写真スポットに、ドラえもんバス停

写真スポットに、ドラえもんバス停

 農作物を野生動物から守るだけでなく、コロナウイルスまで撃退する、という2つのミッションを背負った今年の案山子たち。よろしく頼みますよ!

 石仏へお越しの際は、令和2年のかかし祭りをぜひお楽しみください。

古園石仏5智如来様の眺める今年の秋は?

雨の石仏公園、台風前

雨の石仏公園、台風前

石仏公園、台風後

石仏公園、台風後

9月に入り、早速台風シーズンが到来。
みなさまに被害がございませんでしたことを願っております。
さて、古園石仏の中央、ちょうど大日如来像の前に立ち石仏公園を眺めると、最近はこのような景色が眺められます。
ハートが二つ。
左側の赤と右側の緑のタイプ。
もう少しして、涼しい風が吹く頃になると、赤いハートの辺りには、コスモスが咲きパステルカラーに染まります。
緑のハートの方はどんな秋に染まっていくのでしょうか?
2つの写真は、台風前と後のものです。
台風一過の今朝、ハートもよりクリアに浮かび上がって見えます。
大日如来様と両脇の4体の如来様(5智如来)と同じ視線で眺める2020年の秋、楽しみなところです。
五智如来

五智如来

新しい形の火まつり供養法要

ライブ中継された供養法要

ライブ中継された供養法要

今年の国宝臼杵石仏火まつり供養法要は、密集を避けるため一般のお客様の入場をお断りし、ライブ配信という形で行われました。

臼杵市仏教会のみなさま、臼杵市長を始め関係者による小規模な法要となりましたが、よい供養を行うことができました。

また、深田地区の虫送り・五穀豊穣を願う伝統行事も、満月寺周辺のごく狭い場所に松明を灯しひっそりと行われました。
ひっとりと灯された松明

ひっとりと灯された松明

コロナ過での新しい形の「火まつり供養法要」が無事に行われましたことを感謝し、また例年のように火まつりをたくさんの方と共に迎えることができますよう、事態の終息を願っております。
なお、供養法要の様子はこちらからご覧いただけます。

二つの名前を持つ仏様

古園石仏群の無量寿如来こと阿弥陀如来

古園石仏群の無量寿如来こと阿弥陀如来

 「阿弥陀如来」様は、極楽浄土におられる仏様とされています。

臼杵石仏でも、西方極楽浄土を表すとされるホキ石仏第2群第1龕に大きな阿弥陀如来様がおられます。

 ところで、古園石仏群には、密教でいう五つの知恵を五体の如来様に当てはめたとされる「五智如来」が配置されております。大日如来像を中心に、阿閦如来・宝生如来・阿弥陀如来・不空成就如来のことです。
しかし、看板を見ると「阿弥陀如来」が見当たりません。
代わりに「(伝)無量寿如来」と記された仏様が一体があります。
*「伝」とは言い伝えられている、という意味です。

 実はこの「無量寿如来」の別名が「阿弥陀如来」である、というのです。
これはどういうことなのでしょうか?

 そもそも、「阿弥陀如来様」とは、サンスクリット語の「アミターバ」・「アミターユス」と呼ばれる仏様のことです。この発音を漢字に当てはめたものが「阿弥陀」です。

 「アミターバ」・「アミターユス」は、「無限の光明」・「無限の命」を意味します。
そこで、この意味を漢字で表したものが「無量寿如来」となるわけです。

 カタカナが定着している現在では、こうした音と意味、両方から漢字で表した2つの名前を持つ外来語があまり見当たらないようです。

 2つの名前を持つ仏様、知ってみると納得するものの、何だか不思議な感覚がするものです。

ホキ石仏第2群第1龕の阿弥陀如来(中央)

ホキ石仏第2群第1龕の阿弥陀如来(中央)

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