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国宝臼杵石仏公式ブログ

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タイサンボクの花とお釈迦様の歯

 

タイサンボクの木 ホキ2群手前

タイサンボクの木
ホキ2群手前

参道のタイサンボクの花が咲きました!

この木は臼杵市とスリランカのキャンディー市が姉妹都市提携の際に、記念植樹として植えられたものです。

大きな白い花

大きな白い花

 

キャンディー市は、スリランカ中部の仏教都市。

街全体が世界遺産に指定されており、中でもお釈迦様の歯を納めているという仏歯寺は代表的なお寺です。

 タイサンボクの大輪の白い花を見上げると、お釈迦様の歯が空に浮かんでいるような気がします。
仏の文化という繋がりを持つキャンディー市。

どんなお釈迦様が祀られているのでしょうか?

ホキ1群3龕のお釈迦様

 

臼杵石仏にはお釈迦様が数名いらっしゃいます。その中から、ホキ1群第3龕のお釈迦様に注目してみました。目がぱっちりと開いており、口を開け歯を見せて笑っているお顔を思わず想像してしまいましたので。

明日から6月、梅雨も「うすき 祈りの回廊」も始まります

 5月最後の参道は梅雨模様。
古園石仏群から下る階段の下には、紫陽花が咲き始めました。

 一方、数日前ですが初夏の名残り?とばかりに、野イチゴのお供えがされておりました。動かぬ大日如来様も季節の移ろいを感じていることでしょう。

 さて、先日お伝えしましたように、明日から「うすき 祈りの回廊」が始まります。
古園石仏群にスタンプを設置しております。

 このマークは、竹細工をモチーフとしたもので、一筆(一度)では完成しない、何度も臼杵の魅力を楽しんでほしい、という想いを表しています。

 臼杵石仏の敷地内では、古園石仏群の他に、満月寺と日吉神社でもスタンプを集めることができます。

 みなさま、臼杵の地に流れる「祈り」を感じながら、歴史や文化を味わってみませんか?
詳しくはこちら

うすき 祈りの回廊

法要準備進んでいます

仏具

大雨で雷もなっていますが…

本日11時からの祈願法要の準備、進んでいます。

それぞれの石仏の所は屋根があるので、大丈夫かと思われます。

お時間がありましたら是非お越しくださいね。

ちりあやめに見る「諸行無我」~思いはイースター島まで

参道のかわいい山野草「ちりあやめ」。
小さいながらに3つの花弁があやめと同じ形に開き、目立ちます。

 ところが、朝夕は身を潜めており、「どこ?」と探してしまうことも。
よく見ると、細く縮れたような紫の花びらが見えます。

 朝開き、夕方閉じるようです。
時間ごとに見てみると。

午前9時

午前9時

 9時前:開きかけです。内側にカールした花びらがだんだん広がっていく途中。

 

午前9時 巾着の様に丸まっている寝坊助さん

午前9時 巾着の様に丸まっている寝坊助さん

午後1時:きれいに咲き広がっています。これぞあやめ。

午後12時

午後12時

 

午後5時:ちりめん布のようにしぼみながら閉じてしまいました。

午後5時

午後5時

 朝はけっこう寝坊助さん。夕方は早めにお休み。開店時間は短め。

閉じた姿がちりめん布のようでもあるので、ちりあやめ?かと考えましたが。
原産地が南米チリであることが名前の由来でした。

 チリは日本の真裏、参道を地球の裏側まで掘り進めたら、咲いてるかもしれません。チリと言えば、同じ石造物であるイースター島のモアイ像が有名ですね。

仏教には、全てのものは繋がりの中で変化している(諸法無我)、という考え方がありますが、そう考えながら眺めるとまた味わい深さが増すものです、ちりあやめ。

似ている仏様 その2~群を超えて漂う平安貴族の気品


ホキ石仏第2群の九品の弥陀には9体の阿弥陀如来様がいらっしゃいます。
よく見ると、9体それぞれに厳しさ・穏やかさ・優しさ・真剣さ・・・表情も様々です。

向かって左から3番目の阿弥陀様は、気品ある切れ長の目に九の字型の鼻、広角の上がった微笑を浮かべた気品漂うお顔。

貴族顔の九品弥陀、向かって左から3番目

貴族顔の九品弥陀、向かって左から3番目

ここで思い出したのが、古薗石仏の宝生如来様。
13仏の中でもノーブルさでは断トツです。
どうでしょう、何となく似ていませんか?

引き目鉤鼻の気品漂う宝生如来様

引き目鉤鼻の気品漂う宝生如来様

宝生如来様は大日如来様の隣、向かって左から2体目

宝生如来様は大日如来様の隣、向かって左から2体目

この2体の特徴は「引き目鉤鼻」の貴族顔です。

この表現方法は平安~鎌倉時代の大和絵に描かれた貴族の顔によく見られます。
九品の弥陀は平安後期の作であり、権力者の極楽往生を願って彫られとされるため貴族をモデルとしたものがあることも納得できます。

群を超えて共通点を探してみると、まだまだ面白い見方ができそうです。

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