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国宝臼杵石仏公式ブログ

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「臼杵八ヶ所霊場巡り」第5回 臨済宗妙心寺派 成道山 見星寺

本日は「臼杵八ケ所霊場巡り」シリーズ第5回目、「5番札所・見星寺」をご案内します。

創建は1634年、臼杵藩第3代藩主稲葉一通の命によりるものです。

門をくぐり、玄関の庭に立ちます。もう何とも言えない、洒落た中にも、侘び寂のあるお庭でした。

趣ある庭

趣ある庭

お部屋を通り抜け窓を開けると、深い緑が印象的な裏庭が現れます。臼杵八カ所霊場の本尊である「一言地蔵マリア観音(織部形蹲作)」がひっそりと安置されています。キリシタン大名大友宗麟の時代のもので、弾圧から逃れるため、川に投じられたマリア観音を、見星寺住職が引き揚げ、境内に祀ったそうです。願い事を一つ叶えてくれるため、一言地蔵とも呼ばれています。

マリア観音様の祀られた裏庭

マリア観音様の祀られた裏庭

「マリア観音様」の背後の穴にはかわいらしい達磨様が潜んでいました。
思いがけない出会いに心が和みます。

この様な素晴らしい苔庭を造るには相当な時間と手間がかかることでしょう。何よりもセンスの良さにあふれた空間でした。

周りは市街地なのに何一つ音が聞こえず、ここだけが別世界の様に感じられました。

横には趣ある茶室があります。お寺に茶室があるのも珍しいそうです。
茶室の丸窓から見た苔庭に、心がとても落ち着きます。

茶室の丸窓から見た苔庭

茶室の丸窓から見た苔庭

「納経帳に挟んでください」と栞もいただきました。大切に使わせて頂きます。

御朱印と栞

御朱印と栞

アマビエ曼荼羅にコロナウイルス早期終息の願いを込めて

アマビエ曼荼羅

アマビエ曼荼羅

古園石仏群に疫病予防の妖怪「アマビエ」の絵曼荼羅がお供えされました。

最近、全国的にも話題の妖怪「アマビエ」。江戸時代に、熊本県の海に現れ、「自分の姿を描き広めることで、厄病除けになる」、と予言した妖怪です。

その姿は、くちばしを見ると鳥のよう、鱗を見ると魚のよう、また3本足のところは、何とも妖怪らしい、ユニークなものです。

臼杵で妖怪といえば、妖怪を通じて臼杵を盛り上げようとするグループ「臼杵ミワリークラブ」。アマビエを塗り絵式お札にして市内で配布されておりました。

休校中の小中学生や市民のみなさまに呼びかけたところ、たくさんの完成した塗り絵札をお寄せいただきました!

108枚(煩悩の数)の塗り絵が集まったので、曼荼羅風にデザインし、感染拡大防止を願い古園石仏群にお供えするという、ユニークな取組みが行われました。

古園石仏群は大日如来像を中心にした13体の石仏で構成されています。これは、密教で考えられる悟りの世界「金剛界曼荼羅」を表しています。アマビエ曼荼羅を奉納するのにピッタリな場所ですね!

塗り絵作品をお寄せいただいたみなさま・臼杵ミワリークラブのみなさま、ありがとうございました!

コロナウイルスの早期終息を願っております!

塗り絵になったお札

塗り絵になったお札

大日如来像のおとなり

大日如来の左隣、伝阿閦如来坐像

大日如来の左隣、伝阿閦如来坐像

昨夜から振り続いた雨に、梵字が浮き出ていないか?と期待しておりましたが、残念ながらはっきり見えませんでした。

 古園石仏群に立つとどうしても目に入るのは、「大日如来像」。梵字を見ようと、端っこに立っておりましたが、やはり真ん中に移動して手を合わせてしまいます。

目線を変えて、その両脇の仏様を眺めてみました。実は、左右に2体ずついらっしゃるのも仏の世界で最高位にある如来様。

本日ご紹介するのは、大日如来像の左隣の「伝阿閦(あしゅく)如来坐像」。

密教における大日如来の5つの知慧を表す「五智如来」の一尊で、薬師如来と同等とされているそうです。そのため、病気治癒などの御利益があるとされる、何とも今のご時世に有り難い仏様。そんなことから、注目してみました。

古園石仏の看板

古園石仏の看板

 また、平成3年撮影のパネルを見ると、大日如来像の落下した頭の横に、やはり落下した如来様の頭が並んでいます。

 いつも注目される大日如来像の隣でひっそりと、しかし同じ目線で手を合わせる人々を見守り続ける如来様。
視界を広げてみると、また一つ深い古園石仏が味わえるものです。

平成3年撮影のパネル

平成3年撮影のパネル

 

蓮の芽&蛍登場!夏が近づいてきました

4月に蓮畑に水を入れ、土を掻いたのですが、早くも芽が出てきました。

 かわいい葉っぱも浮かんでいます。
今年は蓮まつりが中止になりましたが、蓮は順調に育っていますよ!

蓮の芽

蓮の芽

田の神様

田の神様

深田の里の、もう一つの夏の便りといえば蛍です。

川辺に舞う姿は、数百年前から変わらぬ景色なのでしょう。
今年も満月寺の前の川に30匹ほど飛んでいる姿が確認されています。

 8時頃がよく見られますよ。
 暗いので、お気を付けてご覧くださいね。

満月寺前の川

満月寺前の川

「臼杵八ヶ所霊場巡り」第4回 日蓮宗竹林山 法音寺

本日は「臼杵八ケ所霊場巡り」シリーズ第4回目、「4番札所・法音寺」をご案内します。

 八町大路から二王座歴史へ続く細い道、「法音小路」を通り抜けると、法音寺が現れます。建立は1602年。第3代臼杵城主 稲葉一通公が正室を迎えるために、菩提寺として建立されました。この姫君、母親は細川ガラシャ(明智光秀の娘)、という名門の出身。

山門の左横にある祈祷の為のお堂、「三幸堂」は、臼杵の誇る彫刻家日名子実三氏の設計による大変貴重なものです。堂内に祀られている鬼子母神の頭には、千人の清らかな女性の生髪が埋められているそうです。この守護神は、古くから宗派を超えて、病気の治癒や安産祈願を願い信仰されています。

ご本堂は、自由にお参りができる様に、出入口を開放してくれています。
整然とした佇まいに、すべてに手入れが行き届いているイメージを抱きました。

開放されたご本堂

開放されたご本堂

コロナ対策として、ご朱印代300円をお賽銭入れに入れ、前もって書かれたものを頂いて帰りました。

御朱印

御朱印

さらしのマスク生地と型紙・作り方がセットにされたものを「ご自由にお取りください」と、置かれていました。

早速作ってみました。ゴムの部分も残りのさらしで作りました。作り方が分かり易く書かれており、簡単に立体マスクを作ることができました!

完成したマスク

完成したマスク

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