仏の里に誕生する新しい命たち~五智バードと蓮の花

五智バード
毎年、この時期になるとチケット売り場前のツバメの巣に雛が誕生します。今年もかわいい姿が見えるようになりました。

蓮畑


久しぶりの青空です
久しぶりのお天気ですね。
お洗濯物がすっきりと乾きそうな青空です。
杉並木の間から見える青空がとってもきれいだったので、写真を撮ってみました。
こんなに天気がいい日はお出かけしたいとこですが、なかなかそうも行きません。
不要不急の外出自粛が言われている中、あまり大きな声では言えませんが、感染症対策をしっかりしたのち、おひとり、またはご家族で、新緑を感じにいらしてくださいね。
釈迦如来めぐり~人間味のある仏様

ホキ1群1龕の釈迦如来像

ホキ1群2龕の釈迦如来像

ホキ1群3龕の釈迦如来像

山王山の釈迦如来像
宝篋印塔~満月寺周辺の石塔巡り

宝篋印塔
今回は満月寺周辺からもう一つ、「宝篋印塔」をご紹介します。
造られたのは、13世紀後半、五重塔より少し古い塔です。満月寺の守護社である日吉社に因んで、「日吉塔」という通称を持っています。
中央(塔身部)の空洞には、経典が納められていたと考えられています。扉の跡や朱と白に塗られた枠は、お寺に似つかわしい雰囲気を漂わせています。
台石(下の部分)にある二つの格挟間に彫られた蓮の花の形は、五重塔の格挟間とよく似ているそうですが、風化してよく見えません。(五重塔も梵字の下の花ははっきり見えますが、格挟間の花はぼやけています。)。

蓮の花が刻まれていたとされる格挟間
高さは4.44mあり、この時期では日本でも最大級の高さとされ、満月寺の力が大きさが伺えます。
石の材質は臼杵石仏と同じ凝灰岩。そのせいか、風合いや佇まいは、辺りの風景とよく馴染んでいるように感じられます。
臼杵石仏周辺を散策していると、いろんな場所で石塔や石碑、石像に出会います。
この地に豊かな石の文化が根付いていることをしみじみと感じられるものです。
石造りの五重塔~満月寺

満月寺五重塔
満月寺の境内に向かって右側に立つ五重塔。
石仏各群の仏様と同じ凝灰岩でできた石造りの古い塔です。
正和4年と刻まれていることから1315年(鎌倉時代後期)に造られたことが分かります。

正和4年と刻まれている
以前は上部が欠損していましたが、深田川修復工事の調査の際に一部が発見され、昭和51年に復元されました。
近付いて見ると、繋ぎ目のような跡が分かります。

修復の跡
五重塔のルーツは、インドで造られたストゥーパと呼ばれるお釈迦様のお墓にあります。これは、大きなドーム型をしているのですが、中国を経て日本に伝わる過程で形を変え、5つの屋根を持つ塔となりました。5つの層は下から「地・水・火・風・天」という仏教の宇宙観を表しています。
日本には、約80もの五重塔があります。国宝にも指定された、法隆寺の五重塔は有名ですね。
古くからこの地に静かに建つ満月寺の小さな五重塔、座って眺めると基礎石(下の部分)には蓮の花が彫られており、なかなか味わい深いものです。
石仏公園を散策の際は、ぜひご覧になってみませんか?

蓮の花が彫られている基礎石