石造りの五重塔~満月寺
![満月寺五重塔](https://sekibutsu.com/sekibutsu/wp-content/uploads/2021/05/a43b693e0e4fb1b0fbfaf276ddd98200.jpg)
満月寺五重塔
満月寺の境内に向かって右側に立つ五重塔。
石仏各群の仏様と同じ凝灰岩でできた石造りの古い塔です。
正和4年と刻まれていることから1315年(鎌倉時代後期)に造られたことが分かります。
![正和4年と刻まれている](https://sekibutsu.com/sekibutsu/wp-content/uploads/2021/05/IMG_1176.jpg)
正和4年と刻まれている
以前は上部が欠損していましたが、深田川修復工事の調査の際に一部が発見され、昭和51年に復元されました。
近付いて見ると、繋ぎ目のような跡が分かります。
![修復の跡](https://sekibutsu.com/sekibutsu/wp-content/uploads/2021/05/IMG_1178.jpg)
修復の跡
五重塔のルーツは、インドで造られたストゥーパと呼ばれるお釈迦様のお墓にあります。これは、大きなドーム型をしているのですが、中国を経て日本に伝わる過程で形を変え、5つの屋根を持つ塔となりました。5つの層は下から「地・水・火・風・天」という仏教の宇宙観を表しています。
日本には、約80もの五重塔があります。国宝にも指定された、法隆寺の五重塔は有名ですね。
古くからこの地に静かに建つ満月寺の小さな五重塔、座って眺めると基礎石(下の部分)には蓮の花が彫られており、なかなか味わい深いものです。
石仏公園を散策の際は、ぜひご覧になってみませんか?
![蓮の花が彫られている基礎石](https://sekibutsu.com/sekibutsu/wp-content/uploads/2021/05/IMG_1180.jpg)
蓮の花が彫られている基礎石