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国宝臼杵石仏公式ブログ

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古園石仏群の保存作業もいよいよ大詰め~本除去作業

本除去作業

本除去作業

 本年度の保存作業も大詰めを迎えております。
2月の初めから、古園石仏群の向かって左側に並ぶ石仏の保存作業が進められておりました。保存作業の内容は、岩肌の着生物を岩に無害な紫外線を照射して枯らし、丁寧に除去するというものです。工程は、「事前除去→1回目の紫外線照射→中間除去→2回目の照射→本除去→撥水処理」。

 本日は、「本除去」という深い部分の除去が行われました。クライマックスですね。
数日前まで、勢至菩薩様だけ焼け具合が今一つだったようで、1人静かに青い光を浴びていたが、終にこんがり焼けたようです。無事にみんなと一緒に本除去の日を迎えられました。

 仏体表面を傷付けないように、最も慎重な作業となる本除去。朝から作業をされる方が少しずつ少しずつ、丁寧に枯れた植物の除去を進めておられます。

仏様たちも気持よいのでしょうか?。ちょっとくすぐったいですか?

 この後、苔やシダ等の再着生を遅らせるために、撥水剤を散布する行程を経て、本年度の作業は終了となります。

こちらの仏様たちは来年度お手入れ予約

こちらの仏様たちは来年度お手入れ予約

 向かって左側の仏様たち、お疲れ様でした。右側の仏様たち、来年度お手入れしてくれるそうですよ。

 そして、特別寒かった今年の冬、日々作業に勤しまれたみなさまに深く感謝します。いつも石仏が在り続けるために力を尽くしていただきありがとうございます!

霜柱、最後に見たのはいつですか?

霜柱

一見何の写真かよく分からないのですが、タイトルの通り「霜柱」の写真です。

今朝も寒かったですね!

ここ数日は暖かくなるとの予報ですが、日中には気温が上がってもやはり朝夕はまだまだ冷え込みます。

石仏周辺も、今朝は川が凍っていて、鯉たちもとっても寒そう。

霜柱も地面からニョキニョキとたくさん出ていて、誰かが踏んだような跡がありました。

やっぱり踏みたくなりますよね^^

子どもの頃は、通学途中に霜柱を見つけてはザクザクと踏んで、感触を楽しんでいたのを思い出します。

凧あげをする子がいたり、バケツと網を持って川で遊ぶ子がいたり、今日はキツツキがトントンと木をつついて巣を作っている音が響き渡っています。

自然いっぱいで懐かしい風景が広がる臼杵石仏です^^

猫の日

2月22日は猫の鳴き声のゴロ合わせ(にゃんにゃんにゃん)で、猫の日です。
1987年(昭和62年)に「猫の日制定委員会」が制定したそうです。

今年は(今日は)2022.2.22、なんと2が6個も並ぶということで、猫好きの間では「スーパー猫の日」とも言われているそうですよ!笑

今日はこの「猫の日」にちなんで臼杵石仏の守護寺「満月寺」でひなたぼっこをしていた猫ちゃんをお届けします!

満月寺猫

お賽銭箱の前で、一生懸命に顔を洗ってました。

写真を撮られているのもお構いなし!

満月寺猫

満月寺猫

満足した後はごろんと寝っ転がって、ひなたぼっこの続きです。

この自由気ままなところが、人々に愛される秘訣なんでしょうね~!

是非満月寺の看板猫ちゃんに会いに来てくださいね!

側面の仏様を正面から見る

横顔を見せる側面の石仏

横顔を見せる側面の石仏

普段見ている仏様の横顔って思い浮かびますか?

 実際に手を合わせるのは、正面からなので横顔を見ることは少ないと思います。
仏像は「参拝する」という目的から、通常は観る者と対面するように配置されています。
 臼杵石仏も、ほとんどの仏様は正面を向いています。
しかし、横顔で視界に入る仏様が数体あるのです。理由は、岩の側面に彫られているため。
岩のスペースや亀裂の関係から、平面に彫ることが難しく側面に彫ったと考えられています。
代表的なものは、ホキ石仏第1群第3龕の勢至菩薩様と第4龕向かって左端の十王様。

ホキ石仏第1群第4龕:頭の高さで岩に亀裂が入っている

ホキ石仏第1群第4龕:頭の高さで岩に亀裂が入っている

美術品としての彫刻なら、横向きが有名なものもありますね。躍動感や喜怒哀楽の表情を強調するための最適な角度は、真正面とは限らないのでしょう。また、鑑賞する方も周りながら、様々な角度から作品を愉しむことができます。

 しかし、仏像の中でも特に磨崖仏は背面は岩ですから、360度角度を変えて鑑賞することはできません。

 では、横顔で立つ側面の仏様を正面から観る方法は?と、いいますと。
こちらがくるっと直角に身体の向きを変えればよいだけです。
簡単ですが、試すことの少ない角度ではないでしょうか。

(ホキ石仏第1群第3龕の) 側面の勢至菩薩様と向かい合ってみました。目を閉じて静かに佇んでいるイメージだったのですが、真正面から見ると目は開いており、柔和な口元で語り掛けてくるような親しみやすさが感じられました。いつもの石仏巡りで、また新しい発見をした気分です。

みなさま、機会がありましたら側面の仏様とご対面してみませんか?

正面から観た勢至菩薩立像:ホキ石仏第1群第3龕

正面から観た側面の勢至菩薩立像:ホキ石仏第1群第3龕

凍える色鮮やかな芝桜数輪

 

芝桜

本日の臼杵、風も強くて、体感的には今年度一の寒さだと思うのですか、皆さんはどうですか?

深田の里は、ザクザクの霜柱もたくさん、水もかなり厚く凍っています。

そんな寒い中でも、春に向けて花を咲かせる準備をしている芝桜、春まで待てない数輪が顔を出していました。

強風に煽られながら、頑張って寒さに耐えていましたよ。

芝桜は4月頃の予定です。

河津桜と共に、こちらも咲く時期が近づいてきたら定期的にお知らせしますね^^

 

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