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国宝臼杵石仏公式ブログ

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臼杵から世界へ、北村直登氏デザイン臼杵煎餅にコロナウイルス終息と観光業の復興への願いを込めて!

北村直登氏の描いた大日如来像

北村直登氏の描いた大日如来像

新型コロナウイルスにより、臼杵石仏をはじめ県内各地の観光地は大きな影響を受けております。
そうした中、大分県を拠点に活動する画家「北村直登氏」と臼杵煎餅の老舗後藤製菓が共同し、大日如来像を描いた限定パッケージ版臼杵煎餅を通して、「コロナウイルスの終息」と「観光産業の復興」を願い、祈祷・奉納が行われました。

 法要は、5月30日(土)古園石仏で祈願と奉納が行われ、北村直登氏・後藤製菓専務・社長が参列されました。
大日如来像前に原画を置かれ、煎餅やポストカードと共に祈願奉納しました。

限定パッケージ版煎餅とポストカード

限定パッケージ版煎餅とポストカード

原画のサイズは、F50(1167mm×910mm)、迫力ある大きなものです。

北村氏に絵についてお伺いしました。
「人は、仏様を始めものを観る時、自分の受けた印象を通して観るもの。そのイメージを形成する手伝いになれば、という想いで描きました。臼杵石仏を描く機会を得たことは、有り難く思っています。」とおっしゃっておりました。

 キャンバスには、北村氏特有のピンクや黄色・グリーンのパステルカラーが弾け、大日如来像のお顔が明るい力強さをたたえて描かれています。

しかし、全体を眺めると、岩がベースになった石の感覚がよく出ており、約千年の祈りの文化を彷彿とさせる作品となっております。

 祈祷は、法音寺の加藤圓清副住職により執り行われました。

右手に持った木剣を打ち鳴らし、全身を使った躍動感にあふれるものでした。また、「コロナウイルスの終息・観光業の復興・人々の身体健全・医療従事者への労い」という言葉がはっきりと聞き取れ、分かり易く心に響くものでした。

躍動感あふれる祈祷

躍動感あふれる祈祷

北村氏と絵を囲んで

北村氏と絵を囲んで

 今、世界中で困難な状況を克服しようと、文化や芸術を通した様々なアプローチが試みられています。
臼杵から、こうした画期的な取組みが生まれたことは、大変嬉しく誇らしいことです。

 千年の祈りと仏教文化が流れる臼杵石仏、頭が落下した姿、修復した姿・・・、いろんな顔を見せる大日如来像。
今回、登場した明るい色彩のお顔も、困難を乗り切る力強さの象徴として、長い歴史の中に姿を留めるものとなるでしょう。
現代のアートと歴史ある郷土菓子によるエール、心強いものです!

 原画は、6月中はOPAMミュージアムショップで展示されます。

コラボ煎餅についてのお問い合わせは後藤製菓まで

Tel: 0972-65-3555
Fax: 0972-65-3561
E-mail: info@usukisenbei.com

蛍の夜、8PM@満月寺周辺

付いたり消えたり蛍の光

付いたり消えたり蛍の光

満月寺周辺を流れる小川には毎年蛍が舞い、この季節の風物詩となっております。

振り返ると、ライトに浮かび上がる古園石仏群の大日如来様が望めます。

聞こえるのは、木々や草花の間から流れる虫の声のみ。
静かで幻想的な夜8時です。

橋のたもとには、蛍を鑑賞する猫たちの姿も。
この時期だけの、そしてこの時だけのはかない景色を楽しみたいのは、人間だけではないのですね。

川辺に浮かぶ丸い灯は、付いたり消えたり。
たくさんの光が現れる瞬間があるかと思えば、暗闇に戻ったり。

まるで夏のクリスマスツリーのようです。
夏のクリスマスツリー

飛んでいる姿を追えば、淡い光の糸のようです。

写真の丸く光っている部分が蛍です。この次の瞬間には、また別の部分が光ることになります。

一瞬と一瞬、こことあちらの光景が何度も蘇ってくるような、蛍の夜でした。

宵待ち蛍とカモのパトロール隊

舞い込んできた蛍

舞い込んできた蛍

石仏の里に夏を告げる風物詩、蛍と蓮。

夕方、蛍が事務所に舞い込んで来ました。
真っ黒な身体にお尻についたオレンジの丸い模様は、なかなかインパクトがあります。
対照的にその動きは、ふらふらとおぼつかなく、儚げ。

手で影を作ると、意外と簡単に発光した姿を見せてくれました。
仲間と川に光の筋を描くのを楽しみに、夜まで待っているのでしょうか。

さて、蓮畑の様子です。
今年も登場しました!カモの雛たち。
気持ちよさそうに若い葉っぱの間を行ったり来たり。

このカモたち、害虫を退治しながら蓮と共に成長する頼もしい、パトロール隊なのです。
蓮畑をよろしく!

カモのパトロール隊

カモのパトロール隊

「臼杵八ヶ所霊場巡り」第5回 臨済宗妙心寺派 成道山 見星寺

本日は「臼杵八ケ所霊場巡り」シリーズ第5回目、「5番札所・見星寺」をご案内します。

創建は1634年、臼杵藩第3代藩主稲葉一通の命によりるものです。

門をくぐり、玄関の庭に立ちます。もう何とも言えない、洒落た中にも、侘び寂のあるお庭でした。

趣ある庭

趣ある庭

お部屋を通り抜け窓を開けると、深い緑が印象的な裏庭が現れます。臼杵八カ所霊場の本尊である「一言地蔵マリア観音(織部形蹲作)」がひっそりと安置されています。キリシタン大名大友宗麟の時代のもので、弾圧から逃れるため、川に投じられたマリア観音を、見星寺住職が引き揚げ、境内に祀ったそうです。願い事を一つ叶えてくれるため、一言地蔵とも呼ばれています。

マリア観音様の祀られた裏庭

マリア観音様の祀られた裏庭

「マリア観音様」の背後の穴にはかわいらしい達磨様が潜んでいました。
思いがけない出会いに心が和みます。

この様な素晴らしい苔庭を造るには相当な時間と手間がかかることでしょう。何よりもセンスの良さにあふれた空間でした。

周りは市街地なのに何一つ音が聞こえず、ここだけが別世界の様に感じられました。

横には趣ある茶室があります。お寺に茶室があるのも珍しいそうです。
茶室の丸窓から見た苔庭に、心がとても落ち着きます。

茶室の丸窓から見た苔庭

茶室の丸窓から見た苔庭

「納経帳に挟んでください」と栞もいただきました。大切に使わせて頂きます。

御朱印と栞

御朱印と栞

アマビエ曼荼羅にコロナウイルス早期終息の願いを込めて

アマビエ曼荼羅

アマビエ曼荼羅

古園石仏群に疫病予防の妖怪「アマビエ」の絵曼荼羅がお供えされました。

最近、全国的にも話題の妖怪「アマビエ」。江戸時代に、熊本県の海に現れ、「自分の姿を描き広めることで、厄病除けになる」、と予言した妖怪です。

その姿は、くちばしを見ると鳥のよう、鱗を見ると魚のよう、また3本足のところは、何とも妖怪らしい、ユニークなものです。

臼杵で妖怪といえば、妖怪を通じて臼杵を盛り上げようとするグループ「臼杵ミワリークラブ」。アマビエを塗り絵式お札にして市内で配布されておりました。

休校中の小中学生や市民のみなさまに呼びかけたところ、たくさんの完成した塗り絵札をお寄せいただきました!

108枚(煩悩の数)の塗り絵が集まったので、曼荼羅風にデザインし、感染拡大防止を願い古園石仏群にお供えするという、ユニークな取組みが行われました。

古園石仏群は大日如来像を中心にした13体の石仏で構成されています。これは、密教で考えられる悟りの世界「金剛界曼荼羅」を表しています。アマビエ曼荼羅を奉納するのにピッタリな場所ですね!

塗り絵作品をお寄せいただいたみなさま・臼杵ミワリークラブのみなさま、ありがとうございました!

コロナウイルスの早期終息を願っております!

塗り絵になったお札

塗り絵になったお札

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