第13期生 臼杵っこガイド講習が始まりました
12月21日(土)、令和2年度4月から活躍する「臼杵っこガイド」の第1回目の講習会が開催されました。
臼杵市内の小学生3名が参加し、早速、座学と実地研修を行いました。
【臼杵っこガイドとは】
臼杵市教育委員会では毎年、臼杵の歴史に関する検定「臼杵っこ検定」を実施しています。上級合格者のうち希望者は、臼杵石仏についての講習を受けることができます。この講習で認定されると、臼杵っこガイドとして臼杵石仏で案内することができます。
4回の石仏での講習と卒業試験を経て、晴れて「臼杵っこガイド」として活動に入ります。年に数回、イベントや連休に合わせて登場し、一般のお客様を案内してくれます。
さて、今日参加した子どもたちは、第13期生となります。
これまで、たくさんのOBも誕生していますが、彼らが全国に世界に羽ばたいた時、そこで出会った人々に「ふるさと臼杵」を紹介できることは、大変素晴らしいことです。
臼杵石仏では、後世へ承継のため、「仏像の保存」に紫外線照射という画期的な技術を取り入れ力を入れております。
「臼杵っこガイド」の育成もまた、地域の文化を後世に語り伝える重要な取組みです。
先入観のない柔軟な思考と子どもらしい感受性で学ぶふるさとの歴史。一人ひとりオリジナルなガイド本を作成し、自分の言葉で案内するふるさとの文化。
来年度からの活躍に期待しております!
「何も無い」空間が在る、深田の鳥居12月Ver.
クリスマスイルミネーションに目も慣れてきたこの時期。
今日の深田の鳥居、どうでしょうか?
季節の花が足下を彩る様子を度々ご紹介してきましたが、今回はシンプルに「ザ・鳥居」です。
ちょっと寂しい気もしますが、元々山王山石仏の上にある日吉神社の鳥居なのですから、何はなくとも鳥居は鳥居、立派な役割を担ってきたわけです。
純粋に鳥居だけを眺められる貴重な機会に、改めてその意味を考えてみました。
鳥居とは、神社の入口にあり、神の住む聖域と人間の住む俗世界の境界を表すもの。
名前の由来には、「神に鳥を供えるための止まり木とする」とする説があります。
また、鳥居をくぐる際の作法について。
「入る時も出る時も一礼し、左足からくぐる」、とする簡単なものですが、神社に入る心構えが整い心身が清められるそうです。
年末年始、初詣等で鳥居をくぐる機会が多くなると思います。
丁寧に通ることで、より長く、深く神社での時間を過ごせるかもしれませんね。
臼杵石仏は年末年始も休みなく、みなさまのお越しをお待ちしております!年越しイベントもありますよ!
こんな日こそシャッターチャンス!
今日は朝から湿気がすごいです。
石仏の里は深い霧に覆われ真っ白です。
雨ではないのに、地面が濡れていたり湿度で曇ったり。
こんな日は、臼杵石仏が彫られた当時に彩色された色をしっかりと感じることができるチャンスです!
普段の石仏でも色を確認することができますが、阿蘇凝灰岩でできた磨崖仏表面は乾きやすく、白っぽく見えます。
今朝の石仏は、夜の間に誰かが絵の具を塗ったのかな?と思うような、鮮やかで艶やかな色を見ることができました。
約千年前に彫られた石仏。
当時色を付けた人たちは、千年後の今まで色が残ることを想像していたのでしょうか。
これからまた千年後も、今と同じ状態のまま残っているといいなと思います。
(その頃世界はどうなっているかな?笑)
普段とは違った表情を見に是非お越しくださいね。
保存作業現場は冬場が本番
11月24日に、古園石仏群で「紫外線照射・作業現場公開」が行われ、その様子をお伝えしましたが、いよいよ来週次の工程へ進みます。
先月公開された工程は、第1回目の照射で壊死した表層部の苔類の除去でした。
その後、 約4週間照射を続けることで、更に深い部分の苔類が十分に枯死したことを確認した上で、その除去に入ります。これを「本除去」といいます。
作業は、直接仏像の造形に関わる部分に触れるため、3日間ほどかけて慎重に実施されます(今回は特に公開はしておりませんがタイミングが合えば、周囲からご覧いただくことはできます)。
その後、撥水材を塗布して苔類が繁殖し難い状態にし、本年度のクリーニング作業は終了するそうです。
また、年明け以降(1月・2月)は、ホキ石仏第1群・2群の照射を行います。
「保存作業」は、乾燥した冬季が本番。
冬場の冷たい岩の中に一日中身を置き、根気強く観測&作業を続ける専門の方々の労力は大変なものでしょう。
石仏の維持のために、日々頑張っていただき大変感謝しております!
南天の実
寒くなって、南天の真っ赤な実が目を惹きます。
外国からのお客様も、南天にカメラを向け興味深そうに写真を撮っている姿を良く見ます。
元々は中国原産のようですが、「ナンテン」の読み方から「難を転ずる」として縁起の良い木と言われ、日本では昔から家の玄関や鬼門の方角に植えられていたそうです。
南天の葉っぱは、胃の調子を良くしたり解熱や咳を抑える身近な薬草としてヨモギなどと共に使われていたそうです。
その殺菌効果から、お弁当などに入れたり彩りも兼ねてお赤飯の上によく置かれています。
これから日に日に寒くなり気分も落ち込みがちですが、鮮やかな赤い色を見ると元気がでますね!
臼杵市では、今日は久々の青空。
今年もあと一か月もせずに終わってしまいます。
一日一日、悔いの残らないように、今日も頑張りましょうね^^