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国宝臼杵石仏公式ブログ

初夏の色めく石仏

地蔵菩薩、頭上の円の梵字

地蔵菩薩、頭上の円の梵字

昨日の雨も上がり、蒸し暑さと一段と深くなった緑に圧倒されそうな石仏の日曜日。
こんな日に愉しみたいのが岩肌の色です。

今日は、最初に出会うホキ石仏第2群から、一色も二色も濃く映りました。阿弥陀如来像のあたりも赤々と見えます。

色と言えば、ホキ石仏第1群の地蔵十王像が有名です。地蔵菩薩本体はさることながら、背景にある7つの円も、普段より存在感が増しているようです。各円には模様が描かれており、頭上には梵字、他の6つには地蔵菩薩が入っています。今日は、頭上の円の中に黒い部分(梵字)が見えました。

古園石仏群では、大日如来像の周囲が褐色に見えます。
そして、梵字が浮かび上がる場所といえば、向かって左端付近の勢至菩薩坐像。
今日も見えました、「バン」という梵字が。

「バン」という梵字

「バン」という梵字

勢至菩薩坐像の梵字

勢至菩薩坐像の梵字

さて、参道にも赤い小さな実が見え隠れ。野いちご?と思ったら、蛇いちごでした。

色付く仏様を見ていると、移ろいゆく季節の中の色や形にも敏感になってくるようです。初夏のあふれる生命力、私たちの心身をリフレッシュしてくれるものですね!

参道の蛇いちご

参道の蛇いちご

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