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国宝臼杵石仏公式ブログ

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たくさんのカニ?

臼杵石仏には、「文化財保存活用研究所」の方々が様々な調査に来てくれています。

温度・湿度の測定に加え、含水量、日照度、雨量、風向風速の測定、さらにはモニタリングしているデータの管理などなど、保存のために大切なことを日々調査してくれています。

臼杵石仏は野外にあるので、定点カメラには稀にイタチやネズミなどの野生動物が映ることも。

今日は、こちらの研究所のMさんと参道で少しお話しする機会がありました。

話しているMさんの手には、ジッパー付きポリ袋。

その中には、なんと!

たくさんのカニ!

カニ

後ろは山なので、野生動物なら分かるのですが、なぜか大量のカニ。

サワガニでしょうか?

割と衝撃的な写真ですよね。笑

ホキ2群

石仏の下の部分、基壇、写真の仏様の周辺に穴を掘って隠れていたり、下の側溝周辺で見かけるそうです。

参道でもチラホラ。

この小さなカニでも、臼杵石仏へ対しては、少なからずダメージを与える存在です。

Mさんたちは、観測の時にカニを見つけては、袋に入れて、離れた場所へ逃がしてくれています。

でもまた数日もすればここに集まってきているそうです。

よっぽど、ここの苔がおいしいんでしょうね…。笑

仏様についている苔は、なんとなくご利益もありそうです!

仏様のもとで、長生きしそうなカニたちです^^

 

臼杵石仏で実際に見る仏像の基本

4種類の仏像を臼杵石仏で見ると

4種類の仏像を臼杵石仏で見ると

 

秋に入り、臼杵石仏には県内の小中学生を中心に修学旅行生が来てくれるようになりました。

 事前に、仏像について学習している子どもたちも多く、実物を目の前に「あ!仁王像だ!」、「如来がたくさんいるけど、顔がみんな違う!」といった声も聞こえてきます。

 仏像を知る上でポイントとなるのが、4つの種類とその役割です。

 悟りを開いた「如来」、修行中の「菩薩」、怖い表情で人々を仏の世界へ導く「明王」、仏の世界を護る「天部」。

臼杵石仏では4種類全てご覧になることができます。実際に、それぞれの仏像の役割を考えながら丁寧に見ることで、印象も変わってくることと思います。配置からもストーリーが見えてくるかもしれません。

 また、開催中の「美仏総選挙」の候補者に注目しながら見ていくのも、よい方法ですね。
この秋、仏の世界に一歩近づいて、石仏巡りを楽しんでみませんか?

蓮の種 成長日記④

一か月目、元気がない様子

一か月目、元気がない様子

 種まきから1か月後の様子です。

 葉の大きさは前回からあまり変化がありません。残念なことに黒く変色した葉っぱもあります。根はどうなっているのか、引っ張ってみました。抜けない!前回はするっと抜けて、少し伸びた根の様子が見えたのですが。

茎を辿ってそっと根を取り出してみました。
おっ!蓮根ができてる!と思ったら、ふやけた種でした。持ち上げると、外側の黒い皮ははげ、中の胚乳が。しかも、上の方は茎と同化しています。

だんだん成長しているのか、腐敗していったのか・・・。

皮が剥けた種

皮が剥けた種

 今日は、水を足し、泥を掻きまわして、酸素を含ませました。また活き活きとした姿になりますように!

アサギマダラの飛来を確認!

もう来る頃かな、とそわそわしながら待っていました。
今朝10時頃「フジバカマ」のまわりをひらひらと舞っている、旅する蝶々アサギマダラを見つけました。

今年も約2000キロの大移動の途中に臼杵石仏へ立ち寄ってくれました!
アサギマダラは「フジバカマ」という花を目指して飛んでくると言われています。

大分県では、姫島村や佐賀関がアサギマダラの飛来地として有名ですが、ここ臼杵石仏でも過去に数匹確認されていて、もっとたくさん来てくれないかなぁ?という地区の方の願いで、春頃から、古園石仏の下にフジバカマを増やす作業をしてくれていました。

蝶々、たくさん来るといいね、とみんなで祈りながら時間をかけて手入れをしていたのですが、台風で土が流されたり、イノシシに掘り起こされたり、被害も多く、アサギマダラよりもフジバカマが無事に咲くかどうかが心配でした。

いくつか枯れたりしたものの、きれいに花を咲かせたフジバカマ。さて、準備は万端。

あとは待つのみ。

そして地区の方の祈りが届き、今朝無事に飛んできてくれました。

アサギマダラが確認できたのは今日が初日です。

まだ数日はここに来てくれると思います。

石仏のあとも、いろいろなところに立ち寄りながら、台湾、南西諸島の暖かいところまで無事にたどり着けますように!

アサギマダラ

稲刈りをしていたのは?

10月のさわやかな秋晴れがとっても気持ちい臼杵石仏です。

古園石仏から公園を見下ろすと、周辺の田んぼで稲刈りが行われていました。

なかなか近くで稲刈りの作業を見る機会もないので、近づいて写真撮影のお願いをすると、快く「いいですよ~!」と言ってくださいました。

稲刈り

「まだまだ暑いですね~!」などと世間話をしながらコンバインが近づくのを待っていると、機械を操作していたのはなんと、小学6年生の男の子!

稲刈り

コンバインを上手に動かし、大人顔負けの作業をしていました。

田植えから始まり、天候を気にしながら長い時間かけて、実ったお米。

刈り取ったからと言って食べられるまでには、まだいくつか行程がありますが、自分で刈り取ったお米はおいしさ倍増ですよね!

スーパーに行けば簡単にお米は買えますが、小さいうちから季節ごとの作業を体験できるのは、少しうらやましくもありました。

と言いつつ、実際はとっても大変ですよね。

作業している姿がとてもたくましく、心強く、かっこよかった男の子。

まだまだ暑いですが、頑張って下さいね^^

 

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