1月最後の朝陽~九品の弥陀から見上げて

1月最後の朝陽
1月も今日で終わり。
冷たい空気の中、参道には燦々と朝陽が降り注いできます。

朝陽の降り注ぐ参道
ホキ2群第2龕「九品の弥陀」には、9体の阿弥陀如来像が並んでいます。
中央に座る最も大きな阿弥陀様の額には、1年に2回朝陽が当たりお顔が明るく照らされます。春分の日と秋分の日、太陽が真東から上がり真西に沈むことから、この世とあの世が最も近づくとされる日です。
「9品の弥陀」は、人が亡くなった時に極楽浄土へ導いてくれるお迎えの仏様です。
なぜ9体並んでいるのか?というと、人はその生き様によって9つに分類され、それぞれに担当の仏様がいる、とされるからです。

九品の弥陀、中央の阿弥陀如来坐像の額に朝陽が当たる
まだ春のお彼岸までは1か月ちょっとありますが、九体の阿弥陀様の間を通っていると、小高い木々の間から太陽が眩しく昇っていく様子が、見えました。
鯉、冬眠中
タイトルを見て、「鯉が冬眠?」と思う方も多いのではないでしょうか。
冬以外はとても活発に動き、人が通ると近くに寄ってきていた石仏の鯉たちも、寒くなるとみんなで橋の下などにかたまって、じっと動かなくなります。
気温が低くなり、水温が自分の体と同じ、またはそれ以下(8℃くらい)になると、体の機能を止めて、餌などを食べなくなります。
こういう種類を「冷血動物」と呼ぶそうです。
臼杵石仏では、12月~3月末の約4か月間は餌をあげません。
冬はエネルギーを使わないように、暖かいうちにたくさん食べて体に蓄えておくんですね!
「ここの鯉は元気がないなぁ」
とおっしゃる方を時々見かけますが、ただ今、鯉は冬眠中ですので、暖かく見守って下さい^^
他の哺乳類のような、土の中で冬を越す「冬眠」とは少し違いますが、冬ならではの、じっとしている鯉たち、是非見にいらしてくださいね。
石仏の脱落片が発見されました

定期的な観測が行われています
臼杵石仏は、週に3回ほど観測が行われています。
今週は、古園石仏群の無量寿如来像の下で小さな脱落片が発見されました。

発見された脱落片
本日、調査の方がどこから落ちたのか調べてみたところ、ぴったりはめ込むことのできる場所が判明したそうです。

元の場所が判明
発見された脱落片は、収蔵庫に保管されます。今回のように、元の場所が特定できた場合は、その場所を記載して保管することとなります。
手のひらにすっぽり収まるほどの小さな岩の欠片ですが、仏体にとっては大事な身体の一部。
無量寿如来様、すぐに見つけてもらって良かったね。
今日は何の日?
今日の臼杵市は、さわやかな青空が広がっています。
さて、タイトルの「今日は何の日?」ですが、毎年1月26日は【文化財防火デー】と制定され、全国的に文化財防火運動を展開し、国民の文化財愛護に関する意識を高めていこうという日になっています。
以下、文化庁のHPより引用です↓
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文化財防火デーの制定は、昭和24年1月26日に、現存する世界最古の木造建造物である法隆寺(奈良県斑鳩町)の金堂が炎上し、壁画が焼損したことに基づいています。
この事件は国民に強い衝撃を与え、火災など災害による文化財保護の危機を深く憂慮する世論が高まり、翌、昭和25年に文化財保護の統括的法律として文化財保護法が制定されました。
その後、昭和29年11月3日に法隆寺金堂の修理事業が竣工し、文化財保護行政も確立するとともに、文化財保護思想の一層の強化徹底を図るために普及啓発事業が行われるようになりました。その一環として、法隆寺金堂の焼損した日であること、1月と2月が1年のうちで最も火災が発生しやすい時期であることから、昭和30年に、当時の文化財保護委員会(現在の文化庁)と国家消防本部(現在の消防庁)が1月26日を「文化財防火デー」と定め、文化財を火災、震災その他の災害から守るとともに、全国的に文化財防火運動を展開し、国民一般の文化財愛護に関する意識の高揚を図っています。
昭和30年の第1回文化財防火デー以来、毎年1月26日を中心に、文化庁、消防庁、都道府県・市区町村教育委員会、消防署、文化財所有者、地域住民等が連携・協力して、全国で文化財防火運動を展開しています。
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長くなってしまいましたが、1月・2月は、空気も乾燥し、一年のうちでもっとも火災が発生しやすいそうです。
寒い時期はストーブなど火を使って暖をとりますよね。大抵の火事は、ちょっと気を付けることで防げます。
- 煙草を吸う方は、決まった場所で、安全に
- たこ足配線やほこりなどしてないか、もう一度確認
- ストーブや電気ストーブの周りにものを近づけない
- 仏壇のロウソク、お線香などをもう一度確認
文化財防火デーに、ご自宅や職場でもみんなで気を付けて、火事を防いでいきましょう!
石仏もお酒を味わったのでしょうか?
お正月明けに、石仏群の数カ所にお酒がそっとお供えされていました。参拝された方が置かれたのでしょう。
ところが、今朝見ると「どうぞお飲みください」、とばかりに蓋が外されています。中身も少し蒸発したのかわずかに減っているようにも見えます。寒さの中、仏様もちょっぴり味わったのでしょうか?
お供えされた方と蓋を開けてあげた方、双方の優しさが漂うちょっといい空間でした。
さて、石仏公園の梅の木、蕾がまた少し目立つようになりました。
公園内には臼杵市の友好都市である敦煌市から寄贈された、50基もの石碑が点在しています。それぞれに味わい深い筆跡で偉人の言葉が刻まれており、「心の小径」と呼ばれています。
もうすぐ2月、梅香る心の小径をゆっくりと廻るのも楽しそうですね。