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国宝臼杵石仏公式ブログ

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蝶々はまだ避暑を満喫中?待ち人来たらずフジバカマ

8月に咲いたフジバカマ~参道前の川沿い

8月に咲いたフジバカマ~参道前の川沿い

毎年10月の終わり頃、石仏を訪れる旅する蝶々アサギマダラ。
フジバカマの花を目指して飛来することで有名ですね。

 臼杵石仏では、深田地区の方々が仏の里の秋の風物詩に、とフジバカマを育てています。今年は花の株数を増やしたり、市民の方から頂いた白い花株を植えたり、とお迎えの準備に力が入っております。

ホキ石仏2群を正面にしたスペースに植えられています

ホキ石仏2群を正面にしたスペースに植えられています

 お盆明けの陽の陰った雨の午後、気の早い花が数本咲いていました。
そんなこととも知らず、アサギマダラはまだ、東北地方の標高の高い山で過ごしているのでしょう。
みんなの期待に応えようと、いち早く花を咲かせたフジバカマ。

待ち人には間に合わないけれど、残暑厳しい参道に穏やかな10月の風景の予告編を演出してくれました。

刻まれた五輪塔と8月のなごり雪

刻まれた五輪塔~地蔵十王像の外側斜面

刻まれた五輪塔~地蔵十王像の外側斜面

 ホキ石仏第1群の周辺に、岩肌に薄く刻まれた9つの供養塔があるのをご存知でしょうか?
地蔵十王像の外側の斜面にひっそりと彫られています。

 臼杵石仏には珍しいタイプの浅い彫り方が特徴です。
石造りの五輪塔や丸彫りの立体的な石仏を見続けていると、探してみても見逃してしまいそうです。

でも一旦目に留まると、何だろう?なぜここに?と思わせられるインパクトがあります。

刻まれた五輪塔~地蔵十王像の外側斜面

参道に点在する石を積み重ねた五輪塔

 参道に点在する石を積んだ五輪塔と同じく供養塔として刻まれたのだろうと、考えられています。制作年代は地蔵十王像と同じ鎌倉期と考えられています。

大正時代の写真を見ると、地蔵菩薩の前にも五輪塔が設置されていることから、何らかの関連を持つ供養塔とも考えられます。

人々の数百年間の祈りの足跡が、様々な形状で息づいていることに改めて気付かされます。

 さて、陽炎が立つような川沿いに、雪のような白い花が揺れています。いつの間にか咲いていたサルスベリ。参道内では「なごり雪」と呼ばれています。遠い雪の日に想いを馳せ涼を演出、そんな効果もあるのでしょうか?

なごり雪ことサルスベリ

なごり雪ことサルスベリ

「おとのわ コンサート」が開催されました

 

蓮畑を背景にしたコンサート

蓮畑を背景にしたコンサート

先日、朝10時から蓮まつりのイベントとして「おとのわコンサート」が開催されました。

(雨天のため、日にちを変更し古園石仏群での演奏となりました。)

 「音の和 music」は、音の和をテーマにした全国で音楽活動を展開されている熊本在住の夫婦ユニットです。

 蓮畑を遠くに見渡せる古園石仏群で、深く温かい歌声が流れました。

 居合わせたお客様たちも心地よい時間を過ごされたようです。

 素敵なコンサートをありがとうございました。

苔生す岩肌、昨年の紫外線照射の効果は?

苔生す参道

苔生す参道

 蝉しぐれが響く、雨も度々降りすっかり苔生してきました。

 石仏表面は、参道の岩肌と同じ材質です。阿蘇溶結凝灰岩といって、9万年前阿蘇山が噴火した際、流れてきた火砕流が冷えて固まってできています。水分を多く含む柔らかい岩肌。

苔の茂った参道は、侘びさびも感じられ風情があるのですが、仏体には天敵です。表面を侵食して仏体を欠損させてしまうのです。

 これらの影響を抑えるため、臼杵石仏では毎年秋から冬にかけて岩に無害な紫外線を照射し、付着した植物を枯らして除去しております。

 

紫外線照射の様子

紫外線照射の様子

昨年度、古園石仏群では向かって左半分に紫外線を照射しました。
右半分と比べてみると、違いがよく分かります。

昨年紫外線を照射した左半分の現在

昨年紫外線を照射した左半分の現在

苔の着生が少なく、まだまだセーフといったところ。
右半分の仏様たちは、緑の部分が増えています。今年はしっかり焼いてもらいましょうね。

向かって右側の仏様は苔の着生が進んでいます

向かって右側の仏様は苔の着生が進んでいます

無量寿如来さまから多聞天さんまで、もうしばらく耐えて下さい。

 

「ガイドさんと行く石仏巡り 極楽浄土体感編」が開催されました

お薦めの角度から見る阿弥陀三尊像

お薦めの角度から見る阿弥陀三尊像

先日、臼杵石仏ボランティアガイドさんが、夏の石仏を案内するツアーが開催されました。

 

涼しい朝のうちにスタートし、数人のガイドさんがオリジナリティを出しながら楽しい説明でご案内しました。お勧めの角度から阿弥陀三尊像(極楽浄土を表すホキ石仏第2群第1龕)を観るなど、話を聞くと様々な楽しみ方ができますね。

 蓮畑もちょうど見頃を迎え、ふんわり開いた花たちがご一行を迎えてくれましたよ。
泥の中に生命を受けつつ、泥に染まらず清らかな花を咲かせる花。煩悩を克服し悟りを開く姿を連想させることから「極楽浄土に咲く花」とされています。

 生きていると様々な苦しみや悩みに苛まれますが、あまり捉われずに清々しく在りたいものです、蓮のように。
夏の臼杵石仏がみなさまのお心に、爽やかな一風を吹かせることを願っています。
蓮

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