「押し仏」に二十歳の心をお話ししてみませんか?

お目めぱっちり、ホキ石仏第1群第3龕の釈迦如来様
この連休は、各地で二十歳を記念する式典が開催されています。
成人年齢は18歳に変わりましたが、やはり二十歳というのは人生の一つの節目と感じられますね。何せ1/5世紀の時間が過ぎたということですから。
そんな20歳の心の有様、将来への希望や迷い、抱えている苦しみや熱い想いなどを仏様にお話ししてみてはいかがでしょうか?
穏やかな仏様のお顔を見ながら自分を見つめる、いい時間が過ごせると思います。

防衛大臣ことホキ石仏第2群第2龕の不動明王様
また、10年後・20年後にそのことを思い出しながら再訪すると、味わい深い石仏巡りになることでしょう。
臼杵石仏には61体の仏様がいらっしゃいます。
二十歳の心をお話しする「推し仏」、「美仏内閣マッチング診断」を通して見付けてみるのもいいかもしれませんね。

イケメン官房長官ことホキ石仏第1群第2龕の阿弥陀如来様
二十歳を迎えたみなさま、式典に参加されたかたも行かなかった方も、「押し仏」との記念日を過ごしに来てみませんか?

番外編~(国宝ではないけれど)日吉神社付近の路にちょこんと座る如意輪観音様
元旦の朝の様子&お正月はみなさまおそろいで臼杵石仏へ(わんちゃんもご一緒に)
臼杵石仏は、晴天に恵まれた元旦を迎えております。
今日は、先着200名様に紅白餅をプレゼントいたしました。
朝早くから多くのお客様とご挨拶を交わすことができ、大変嬉しく感じております(お昼前には配り終わりました)。ありがとうございました。
臼杵石仏はお正月も通常通り営業しております。
開館時間:9~17時(最終入場16時30分)
ぜひ、ご家族やご友人とお揃いで、初詣やその後に?お越し下さい。
また、石仏参道内はわんちゃんもご一緒に歩いていただけます(リードと糞の始末はよろしくお願いします)。
大切な家族の一員であるわんちゃん、ぜひご一緒にお正月のお参り&お散歩にお越し下さい。
みなさまのお越しを心よりお待ちしております。
謹賀新年 令和5年元旦
【】
明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
昨年中は「第一次美仏内閣」の活動や修学旅行、バスツアーや全国旅行支援を通して、多くのお客様に石仏を知っていただく機会に恵まれ、大変有意義な一年間となりました。
本年も、みなさまのお心と共に在る臼杵石仏となりますよう、精進して参りますのでよろしくお願いします。
令和5年がみなさまにとって素晴らしい年となりますよう、仏の里より願っております。
年の瀬の石仏
いよいよ今年もあと2日。
臼杵石仏では、観覧券販売所前に南天や蝋梅、松などお正月らしい花材でお飾りを設置し新年のお客様をお迎えする準備をしております。
今朝はひゃくすた年末スペシャルも開催され、年末年始の食材を求めるお客様で賑わっておりました。
何かと忙しい年の瀬ですが、冬の日差しに照らされながら行く参道や公園は、気持ちを落ち着かせてくれるものです。
臼杵石仏は年末年始も営業しております。
元旦には、朝9時から先着200名様に紅白のお餅をお配りします。

元旦は紅白のお餅をプレゼント
帰省の思い出に、またちょっと一息つきに、石仏に会いに来てみませんか?
一石型?積み石型?五輪塔

中尾の一石五輪塔。
臼杵石仏の中にはたくさんの五輪塔が見られます。
有名なのは、ホキ石仏第1群の上、中尾地区の台にある「一石五輪塔」。国指定の重要文化財です。
嘉応2年(1170年)、承安2年(1172年)と刻銘のある五輪塔としては、日本で2番目と3番目に古いという価値ある塔です。
因みに一番古いのは、岩手県中尊寺にある五輪塔で仁安4年(1169年)。大差ないところが、惜しいというか改めてすごいな、と関心させられます。
五輪塔は5つ構成部分からなり、下から「地・水・火・風・空」を表しています。密教でいう宇宙を構成する5大要素です。この塔で供養することで、故人が宇宙に還元され、極楽往生できると考えられているわけです。
また、造り方には2つのタイプがあります。一つの石を削った一石型と複数の石を積んで造ったもの。
「一石型」は全体的に筒形で丸みを帯びているのが特徴です。中尾の五輪塔も正にその典型ですね。
対する「積み石型」は、下の部分(地輪)が最も広く、上の石になるほど小さくなります。また、四角・三角・球・半月などの形もはっきりしています。
面白いのは、5つの石ではなく、上の2つ(風輪・空輪)は一つの石になったものがほとんどというところです。4石造り?
五輪塔の歴史は、平安後期に始まります。当初は権力者や寺院などの造立にかかる供養塔としての意味を持つものでした。
時代が下がり、室町時代になると、一般庶民の供養塔としても用いられるようになります。サイズもコンパクトに造り方も簡素化されたのもそのせいでしょう。

ホキ2群前の石を積み重ねた五輪塔
ホキ石仏第2群の前に点在する小さな五輪塔は積み石型です。
4石造りも多くみられます。

風輪と空輪が一つの石からできています
ところが、右端には一石五輪塔が並ぶエリアがあるのです。
小さくて簡素な造りですが、一石型。しかし権力者や記念塔には見えません。気のおけないかわいらしい塔。
流行り廃りはあっても、造らせた人の個人的趣向もあったことでしょう。また、案外古いものなのかもしれません。大掛かりではなくとも、五輪塔に故人の極楽往生を託した庶民がいた、というのもいい話ですね。
みなさま、どちらがお好みですか?五輪塔を眺めながら、冬の参道を歩いてみませんか?

小さくても一石型。どんなエピソードがあるのでしょうか?