新しくなった日吉神社の手作りしめ縄~新年に向けて
山王山石仏の上には「日吉神社」という古くからこの地域を護っている神社があります。
古園石仏の手前に立派な鳥居があるのですが、新年に向けて新しいしめ縄がかけられていました。
毎年、地域の方が手作りで用意する神社のしめ縄。
15人で半日かけて10本作るそうです。
石仏入口の田んぼの中にある「深田の鳥居」や、満月寺の先にある県指定の大木「深田のアオ杉」など、いろいろな場所に飾るそうです。
各場所に合わせた大きさは、日頃から接している地域のみなさまならではの感覚の賜物なのでしょうね。
また、材料の藁も深田の田んぼから用意したもの。
しめ縄用に干して準備するそうです。
こうした石仏の里の豊かな文化が活き活きと続いていることも、臼杵石仏の魅力です。
みなさま、石仏を廻る際は真新しいしめ縄を探してみませんか?
寒空にあって、新しい年に向けての気持ちが引き締まるいい時間になりますよ。
ホキ石仏第2群で着生生物類除去作業特別公開~阿弥陀さまの胸元に刻まれた文字は?
本日は午前中、着生生物類除去作業の特別公開が行われました。
今回はホキ石仏第2群第1龕での、中間除去作業。
中間除去作業とは、約1週間かけて紫外線を照射して仏体表層部の地衣類を枯死させ、それを手作業で除去する、という工程です。
刷毛などを使って丁寧に取り除くのですが、近くで見ると、ごく狭い面積を少しづつ刷毛が進んでいく様子が分かります。寒い中、神経を使いながら作業にあたるみなさま、ありがとうございます。
さて、足場に上って見ると、阿弥陀如来さまの胸元に文字が刻まれていることが分かります。
3行あり、右列には六十六と書かれています。
昔、清掃した人が名前を残したのではないか?などと言われておりますが、六十六は年齢か年代か番地かを意味するのでしょうか?いずれにしろ、功績を残したかったのでしょうね。
このような石仏に係わった人々の想い?が見られるのも、現場公開の日ならではの見どころです。
遅れてきた晩秋の色付きと冬到来の御朱印
この時期らしく冷たい空気の週末を迎えております。が、紅葉はなお一層美しく、葉灯りに照らされる参道もなかなか味わい深いものです。
ホキ石仏第1群へ向かう参道は、鮮やかに染まった木々が枝葉を重ね合わせ、その合間からは冬の陽射しが優しく注いでいます。
山王山から眺める眼下も鮮やかです。
ホキ1群の仏様と山王山の御三方も互いに眺め合っているのかもしれませんね。
さて、古園石仏から眺める唐楓も益々明るく色付いてきました。
近付いて見ると、その名の通りかわいらしいメープル型の葉っぱが揺れています。
さて、晩秋が遅れてやってきたような参道ですが、やはり12月。
季節限定御朱印は、冬バージョンに入りました。
冬季限定御朱印は「勢至菩薩」。
こちらの仏様にはホキ石仏第2群第1龕(向かって左)でお会いできます。
色付く参道とお肌さっぱり古園石仏のみなさま
今週に入り、参道の木々が一色濃く色付いたようです。秋もようやく深まってきました。
さて、紫外線照射で仏体表層部の地衣類を除去した古園石仏向かって右半分の仏さま方の様子です。
11/16の中間除去作業によって、表面はきれいになりました。
向かって左半分の仏さまと比べると紫外線照射の効果がよく見て取れます。
現在、第2回目の紫外線照射中です。仏体の深い部分に伸びた根本まで枯らしていく工程です。
トウカエデの木
臼杵石仏周辺には、もみじや銀杏のような色の変わる木があまりないのですが、石仏公園にあるトウカエデの木が毎年紅葉し、秋を知らせてくれます。
ただ今年は、全国的に紅葉があまり良くないようで。
寒くなってきたかと思えばまた25℃を超える日が続き、やっと秋らしくなったてきたな、と思えばまた温度が上がり…
葉っぱの色がきれいに変わることがないまま、散っていく…というような話を耳にしました。
石仏公園のトウカエデの木も、少しづつ赤くなってきてはいますが、先っぽの方はもうすでに散りかけています。
ここ二日ほどで、気温がグンと下がっているようなので、秋らしく、もう少し赤くなってくれるといいなと思います。