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国宝臼杵石仏公式ブログ

記事アーカイブ:

シャッターが閉まっている石仏

シャッター外から

冬本番、最近めっきり冷えてきましたね。

写真はシャッターが閉まった状態の石仏。

国宝臼杵石仏では、石仏表面の凍結防止・霜対策のために外気が0℃を下回る夜間はシャッタ-を閉めて温度管理を行っています。

岩肌が凍ってしまうと、それが解けるときに、岩を一緒に割ったり傷つけたり、国宝の指定を頂いている大事な石仏群にダメージを与えてしまいます。

少しでも石仏を劣化させないよう、今の状態のまま未来へ残していく為に、数年かけて石仏の屋根の改修工事を行い、シャッターを取り付けました。

ここ数日は、朝、太陽が出始めても0℃を上回らないことも多く、時間帯によってはシャッターが閉まったままの状態で石仏を見学して頂く場合もあります。

シャッター古園

シャッター石仏

シャッター石仏

写真の状態の石仏群はとてもレアです。

シャッターが閉まっている場合は、案内表示をしていますので、その指示に従ってドアを開けて中に入ってご見学ください。

外の景色が完全に遮断され、なんとも不思議な気分。

美術館の中にいるような、普段とはまた違った雰囲気を味わえます。

営業時間を短縮している期間の朝8:30~9:00頃まではこの状態の石仏を見学できますので、お時間がありましたら、是非違った雰囲気の石仏を見にお越しくださいね。

 

金剛力士像がきれいになりました

かわいそうなくらいに蔦が巻き付いていた金剛力士像が、やっとすっきりきれいになりました。

今月9日から文化財保存活用研究所の方々が剪定作業を行ってくれていました。

やはり国宝ともなると、ただただ「草を取る」という作業も一苦労。

脚立を立てかけて手で引っこ抜く!など簡単にはいきません。

関係者・関係部署と協議し、早くからスケージュールを組んで鉄筋の足場を組み、岩肌を傷つけないように時間をかけて丁寧に進めていきます。

今日やっとその作業も終わり、久しぶりにきれいな姿の金剛力士像を見ることができました。

冷たい岩にじっとくっついて作業をするのもとても寒くて大変です。いつもありがとうございます!

心なしか金剛力士像もなんだか嬉しそうに見えます。笑

 

蔦を取る前のBEFORE写真↓

金剛力士BEFORE

 

蔦を取った後のAFTER写真↓

 

 

 

何という鳥か分かりますか?

カワセミ

石仏入口周辺にここ最近、小さなかわいい鳥が遊びに来てくれています。
写真は今朝9時頃です。

カワセミ

おなかの部分はオレンジで、石垣の苔と同化していて、わざわざ見なければ気が付かないような大きさです。川に泳いでいるハヤという魚を狙っているようです。

カワセミ

この鳥はカワセミといい、鮮やかな青い背中とおなかのオレンジ、長いくちばしが特徴で、きれいな水辺に生息すると言われています。とてもすばしっこくて、水面ギリギリを飛び、シャッターチャンスが難しい所です。

スマホのズームでは難しいので、望遠レンズカメラをお持ちの方、是非写真を撮りにいらしてください。カワセミが必ずいるとは限りませんが、一日のうちに、何時間も川沿いで魚を狙っています。

タイミングが合えば、素敵な写真が撮れそうですよ♪

カワセミ

 

保存作業も本番、本除去が行われました

本除去の様子

本除去の様子

 11月28日に紫外線照射と保存作業の様子(中間除去)をお伝えしましたが、今週、いよいよ「本除去」に入りました。
「本除去」とは、岩肌の深い部分に残る着生物を取り除く作業です。

 これは、前回の「中間除去」(第1回目の紫外線照射と除去)により、石仏表面の苔類等を除去した後、2回目の紫外線照射により深部にまで伸びた部分を枯らし、より慎重に付着物を取り除く作業となります。

 作業の様子を見ると、前回は茶褐色や深緑色の部分がありましたが、乾燥して白っぽい岩肌に変化していることが分かります。

本除去

 

中間除去

中間除去



この後、苔類等の再着生を遅らせるために「撥水剤」を塗り込み、本年度の作業は終了となります。

 寒い中、一日中岩肌の傍で白い息を吐きながら作業をされるのは、大変なことだと思います。作業をされるみなさまには、大変感謝しております。ありがとうございます。風邪を引きませんように、石仏とともに祈っております!

12月に入り、紅く染まった紅葉

12月に入り、紅く染まった紅葉

保存作業現場公開DAY、臼杵っこガイドも登場

保存作業公開&臼杵っこガイドの説明

保存作業公開&臼杵っこガイドの説明


本日は、「紫外線照射、保存作業現場」の一般公開日でした。
このところ、雨も少なく適度な乾燥が保存作業に適した環境を作ってくれたようです。
紫外線照射の状況も良好。仏像表面の苔類もよく焼け、スムーズに除去が進められました。
さて、今回行われた作業は、仏像表面に付着した苔類の除去で「中間除去」と言われるものです。この前段階として、紫外線照射前に、シダ等の草を剪定しております。今回は、照射により枯死して粉状になった表面の苔類を払う作業が行われました。
枯死した苔を払う作業

枯死した苔を払う作業

写真で見ると、刷毛の当たっている黒い部分が枯れた苔です。払い難い場合は、串で浮かび上がらせてそっと払うそうです。近くから見ているとミリ単位で進める繊細な作業であることが分かります。作業される方も見る方も、そっと息を潜めてしまうような静謐な空間でした。
係員の説明を聞いたお客様からは、「この様な細かい作業が行われていることに驚いた」、「若い方が保存作業に関わっていることに頼もしさを感じる」、等といった感想が聞かれました。
また今日は、臼杵市内の小中学生による石仏案内「臼杵っこガイド」も登場。訪れたお客様に石仏の説明を行いました。
臼杵っこガイドによる説明

臼杵っこガイドによる説明

臼杵っこガイドも除去作業を観察

臼杵っこガイドも除去作業を観察



「文化財の保存」や「郷土文化の承継」が活き活きと展開される、11月最後の土曜日となりました。
臼杵石仏に関わる全てのみなさまに深く感謝いたします。
ありがとうございました!

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