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国宝臼杵石仏公式ブログ

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謹賀新年

明けましておめでとうございます。
本年もみなさまにとって素晴らしい年となりますよう、仏の里からお祈り申し上げます。

 旧年中は国内外から多くのお客様にお越しいただきましたことに、深く感謝しております。

 臼杵石仏は今年、国宝指定30周年を迎えることとなります。

石仏の取り為すひとつひとつの出会いを大切に、みなさまが安らぎを感じられるような場所であり続けるよう精進して参ります。

 本年もよろしくお願いいたします。

一年を振り返るにつき、有難い大日如来さまの福耳

顎より長い福耳

顎より長い福耳

 今年も残すところ2日となりました。
冬晴れの広がる参道や公園には子どもたちの声が響き、和やかな時が流れております。

満月寺の先にある巨木、「深田のアオ杉」には、地区の方が作った新しく大きなしめ縄がかかっていました。

 古園石仏に入ると、今日もお客様が次々と大日如来さまに手を併せておられます。
今年一年を振り返りながらお心を聞いてもらっているのでしょうか?

大日如来さまの耳は、顎より長い立派な福耳。
みなさまの想いを寛容な心で全て聞いてくれるはずです。

 臼杵石仏は年末年始も休まず営業しております(石仏売店も同様)。
みなさま、お忙しい年の瀬ですが今年一年を仏さまと共に振り返ってみませんか?

しめ飾りで年末モードに~石仏は年末年始も休まず営業しております

先日は、日吉神社のしめ縄を紹介いたしましたが、今朝は石仏にもしめ飾りがやってきました。

 毎年、みんなでちょっと苦労しながら飾るひと時を過ごすことで、年末らしさが漂い始めます。

 海外では、一足早くクリスマス休暇を迎えているのか、ご家族で来られる海外からのお客様が増えてきました。

 国内でも、今週は多くの学校で冬休みが始まりますね。年末年始休みも今年は長い方で9連休となるとか。年末年始もお仕事に勤しまれる方も多いと思います。全てのみなさまが健康にに過ごされますよう、仏の里から願っております。

 臼杵石仏は年末年始も休まず営業しております。
開館時間:9~17時(最終入館16時30分)

 三社詣り、その後にでもお気軽にお立ち寄りください。
また、御朱印も数種類ご用意しております。
冬季限定御朱印は「勢至菩薩」さまです。一年を顧みて、また心も新たに一枚選んではいかがでしょうか?

さて、参道は1周800mのなだらかな道です。休暇中の軽い運動にも最適ですよ!
みなさまのお越しをお待ちしております。

向かって左が勢至菩薩さま(ホキ石仏第2群第1龕)

向かって左が勢至菩薩さま(ホキ石仏第2群第1龕)

新しくなった日吉神社の手作りしめ縄~新年に向けて

 山王山石仏の上には「日吉神社」という古くからこの地域を護っている神社があります。
古園石仏の手前に立派な鳥居があるのですが、新年に向けて新しいしめ縄がかけられていました。

山王山石仏の上にある日吉神社

山王山石仏の上にある日吉神社

 毎年、地域の方が手作りで用意する神社のしめ縄。
15人で半日かけて10本作るそうです。

 石仏入口の田んぼの中にある「深田の鳥居」や、満月寺の先にある県指定の大木「深田のアオ杉」など、いろいろな場所に飾るそうです。

各場所に合わせた大きさは、日頃から接している地域のみなさまならではの感覚の賜物なのでしょうね。
また、材料の藁も深田の田んぼから用意したもの。
しめ縄用に干して準備するそうです。
こうした石仏の里の豊かな文化が活き活きと続いていることも、臼杵石仏の魅力です。

 みなさま、石仏を廻る際は真新しいしめ縄を探してみませんか?
寒空にあって、新しい年に向けての気持ちが引き締まるいい時間になりますよ。

ホキ石仏第2群で着生生物類除去作業特別公開~阿弥陀さまの胸元に刻まれた文字は?

 本日は午前中、着生生物類除去作業の特別公開が行われました。
今回はホキ石仏第2群第1龕での、中間除去作業。

 中間除去作業とは、約1週間かけて紫外線を照射して仏体表層部の地衣類を枯死させ、それを手作業で除去する、という工程です。

 刷毛などを使って丁寧に取り除くのですが、近くで見ると、ごく狭い面積を少しづつ刷毛が進んでいく様子が分かります。寒い中、神経を使いながら作業にあたるみなさま、ありがとうございます。

さて、足場に上って見ると、阿弥陀如来さまの胸元に文字が刻まれていることが分かります。

 3行あり、右列には六十六と書かれています。

拡大してみると

拡大してみると

昔、清掃した人が名前を残したのではないか?などと言われておりますが、六十六は年齢か年代か番地かを意味するのでしょうか?いずれにしろ、功績を残したかったのでしょうね。

 このような石仏に係わった人々の想い?が見られるのも、現場公開の日ならではの見どころです。

頭も首も岩肌に付いており、磨崖仏らしさを実感できる。

頭も首も岩肌に付いており、磨崖仏らしさを実感できる。

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