MENU

国宝臼杵石仏公式ブログ

記事アーカイブ:

山王山石仏からの眺め

山王山石仏からの眺め

山王山石仏からの眺め

 今朝の石仏参道内の様子です。少しずつ紅葉が進んでいます。

この時期は、山王山石仏がお堂の中にひっそりといらっしゃるように見えます。晩秋のほの暗さに仏体表面の程よい色合いが、存在感を持って浮かび上がるからでしょうか?
さて、山王山のお釈迦様を背にしてホキ1群を眺めてみました。仏様と同じ角度で。長年変わらない視界、季節の変化をさぞ楽しみにしていることでしょう。目の前の大きなもみじが煌々と色づくまでもう少しですね。

 石仏公園の唐楓もさらに色付いてきました。小春日和の秋空によく映えます。
本日は、白馬溪もみじまつりも開催中です。
みなさま、臼杵石仏や白馬溪でゆったりとした時間をすごしてみませんか?

石仏の紅葉と紫外線照射の進捗状況

 

 

ホキ1群から山王山にかけてのもみじのアーチ

ホキ1群から山王山にかけてのもみじのアーチ

11月も半ば過ぎに入りましたが、石仏の紅葉はもう少し時間がかかりそうです。

 紅葉が進むとホキ1群から山王山へともみじのアーチがかかり、1分間の紅葉小径となります。
今はまだ一部だけですが、晩秋の陽と相まって美しく映ります。

 古園石仏から見渡す公園も日ごとに色づきが深まる様子。唐楓の木の緑から朱色やがて赤、と染まりゆくグラデーションは、何ともメルヘンチックな景色です。ハートの小径ともよく似合います。

古園石仏からの眺め、唐楓のグラデーション

古園石仏からの眺め、唐楓のグラデーション

 さて、1112日に1回目の地衣類の除去作業を終えた古薗石仏群の様子です。
先日、紫外線の板を一旦外しております。
数日後、仏体の深層部まで届くよう2回目の照射に入る予定です。
近付いてみると、表層部の緑の部分がほとんどなくなり、きれいになっていました。
古園には如来さまから天部さままで全ての位の仏様がそろっているのですが、みなさまお揃いで気持ちよく過ごされているのでは?

お肌の表面がきれいになった古園石仏群のみなさま

お肌の表面がきれいになった古園石仏群のみなさま

晩秋の石仏公園

やっと色付き始めた石仏公園の唐楓

やっと色付き始めた石仏公園の唐楓

 今週に入り、朝夕冷え込むようになりました。
古園石仏からの眺めも、やっとこの時期らしくなってきました。
唐楓の木が赤く染まり始めて。

 先週末まで、滞在中だったアサギマダラも今朝は見当たりません。(最後に見かけた時は、フジバカマではなく隣の椿の木に止まってましたが・・・。大丈夫でしょうか?)
南へ向けて無事に旅立ったのでしょうね。

 道中の安全を石仏と共に願っています!

椿の木に止まるアサギマダラ

お待ちしておりました!アサギマダラ

昨日からアサギマダラが飛来しております。
毎年10月に現れるので、あきらめかけていたところでした。
今年は暖かいので、移動も遅くなったのかな?
楽しみに待っていた地域の方々と嬉しくお出迎えしました。
「フジバカマはどんどん増やしてるから、来年はお友達も連れてきてね~。」とお声かけしながら。
アサギマダラという蝶は不思議と目を惹かれるものです。落ち着いた秋の山野の光景と相まって、美しく映ります。
ひとり旅の蝶々、しかし存在感は大きく、この朝石仏に居合わせた多くの人の目を愉しませてくれました。
今回飛来した場所は、古園石仏群から階段を下った川沿いです。
ホキ石仏2群の仏様からは見えたかな?

仏様からも見えたかな?

昔の古園石仏、覆屋も様変わり

 お客様から度々、「こんな立派な屋根になったのはいつ?」と尋ねられます。「昔、何十年も前に来た時は、もっと簡単な柵しかなくて、大日様の頭も下にあって・・・、もう全然別の場所に来た感じがします。」、という感想もよく聞かれます。

 現在の古園石仏の覆屋は、平成2728年に改修されたものです。

 おそらく、前述のようなお客様がご覧になった古園石仏はこんな光景だったのでは?

昭和30~40年代の写真と考えられるのですが、確かに簡単な「柵」しかありません。中央下部分に仏頭があるのがわかります。

 石仏と人との距離が近く、その大きさ、立体感、仏としての岩肌の感覚もぐっと身近に感じられたことでしょう。

 もちろん現在の古園石仏群も、保護・保存という点で安心感を持って観覧できる、という魅力があります。

 どちらの時代も体験している、というそのことが素晴らしいな、と感じます。静かな秋の参道は、昔を回想するにも相応しいようです。

TOP