梅雨の晴れ間~ウルトラCのひょうきんさです!仁王様
昨日からの雨が上がり、参道は明るい梅雨の晴れ間が広がっています。
古園石仏群下の紫陽花も大きく鮮やかに咲き広がってきました。
ビビッドな紫の隣は、淡いガクアジサイ。様々な種類がある紫陽花ですが、どれも仏様によく馴染んだイメージ。全国には多くの紫陽花寺がありますが、臼杵石仏も元々は満月寺を中心としたお寺の一部だったとされています。風景から読み解く記録として、腑に落ちるものです。
さて、蒸し暑くなると、満月寺の前を流れる川のしぶきが涼しそうに映ります。見ているだけで爽やかな気分。
そして、ウルトラマンと称される仁王像も衣替えをしたのか、夏向けアクセサリーが見えました。後ろ姿が!
大分県には国東半島を中心に、多くの仁王像があります。両子寺の九州最大級とされる仁王様など立派な像もあり、仏像を観て歩くテーマにもなりそうなほどです。
そうした中で、満月寺の仁王像はひょうきんさでは、抜きん出ている・ウルトラCの・・・と思いますが。やはりウルトラマンですからね。
タイサンボクの花とお釈迦様の歯
参道のタイサンボクの花が咲きました!
この木は臼杵市とスリランカのキャンディー市が姉妹都市提携の際に、記念植樹として植えられたものです。
キャンディー市は、スリランカ中部の仏教都市。
街全体が世界遺産に指定されており、中でもお釈迦様の歯を納めているという仏歯寺は代表的なお寺です。
タイサンボクの大輪の白い花を見上げると、お釈迦様の歯が空に浮かんでいるような気がします。
仏の文化という繋がりを持つキャンディー市。
どんなお釈迦様が祀られているのでしょうか?
臼杵石仏にはお釈迦様が数名いらっしゃいます。その中から、ホキ1群第3龕のお釈迦様に注目してみました。目がぱっちりと開いており、口を開け歯を見せて笑っているお顔を思わず想像してしまいましたので。
明日から6月、梅雨も「うすき 祈りの回廊」も始まります
5月最後の参道は梅雨模様。
古園石仏群から下る階段の下には、紫陽花が咲き始めました。
一方、数日前ですが初夏の名残り?とばかりに、野イチゴのお供えがされておりました。動かぬ大日如来様も季節の移ろいを感じていることでしょう。
さて、先日お伝えしましたように、明日から「うすき 祈りの回廊」が始まります。
古園石仏群にスタンプを設置しております。
このマークは、竹細工をモチーフとしたもので、一筆(一度)では完成しない、何度も臼杵の魅力を楽しんでほしい、という想いを表しています。
臼杵石仏の敷地内では、古園石仏群の他に、満月寺と日吉神社でもスタンプを集めることができます。
みなさま、臼杵の地に流れる「祈り」を感じながら、歴史や文化を味わってみませんか?
詳しくはこちら
法要準備進んでいます
大雨で雷もなっていますが…
本日11時からの祈願法要の準備、進んでいます。
それぞれの石仏の所は屋根があるので、大丈夫かと思われます。
お時間がありましたら是非お越しくださいね。
ちりあやめに見る「諸行無我」~思いはイースター島まで
参道のかわいい山野草「ちりあやめ」。
小さいながらに3つの花弁があやめと同じ形に開き、目立ちます。
ところが、朝夕は身を潜めており、「どこ?」と探してしまうことも。
よく見ると、細く縮れたような紫の花びらが見えます。
朝開き、夕方閉じるようです。
時間ごとに見てみると。
朝9時前:開きかけです。内側にカールした花びらがだんだん広がっていく途中。
午後1時:きれいに咲き広がっています。これぞあやめ。
午後5時:ちりめん布のようにしぼみながら閉じてしまいました。
朝はけっこう寝坊助さん。夕方は早めにお休み。開店時間は短め。
閉じた姿がちりめん布のようでもあるので、ちりあやめ?かと考えましたが。
原産地が南米チリであることが名前の由来でした。
チリは日本の真裏、参道を地球の裏側まで掘り進めたら、咲いてるかもしれません。チリと言えば、同じ石造物であるイースター島のモアイ像が有名ですね。
仏教には、全てのものは繋がりの中で変化している(諸法無我)、という考え方がありますが、そう考えながら眺めるとまた味わい深さが増すものです、ちりあやめ。