二十歳の記念に臼杵石仏へ~成年2年目のみなさま
1月8日は成人の日。
この連休は、式典に出席するため帰省されている方も多いことと思います。
民法改正により、成年年齢が18才に引き下げられ2回目の式典。
各地で「成人式」から「二十歳の集い」などに名称も変更されていますね。
選挙制度や契約など、身近な話題も耳にすることが多く、だんだん定着しているようです。
さて、二十歳を迎える成年2年目のみなさま。
20代に入る記念に、これからの在りたい姿を思い描き、石仏に話してみてはいかがでしょう?数十年後、臼杵石仏を訪れた際、二十歳の誓いが脳裏に熱く、温かく蘇ってくるはずです。
実際に、「若い頃に来たことがあり、またあの石仏さまに会いたくなって・・・。」と再訪される方が毎日のようにいらっしゃいます。
若かりし頃の繊細な心と、現在の円熟した心が交錯し合い、味わい深いひと時となることでしょう。そんな仏さまとの時間は、一つの人生の宝物となるかもしれません。
みなさま、久々に会う仲間と共に、お一人で静かに、ご家族と共に・・・石仏へ会いに来てみませんか?
みなさまのお越しを心よりお待ちしております。
謹賀新年
明けましておめでとうございます。
本年もみなさまにとって素晴らしい年になりますよう、61体の石仏と共にお祈り申し上げます。
臼杵石仏は、お正月も休まず営業しておりますので、みなさまお揃いで初詣や仏の里の散策に来てみませんか?
参道は、ワンちゃんも一緒に歩いていただけますよ。
みなさまのお越しを心よりお待ちしております。
令和6年元旦
営業時間:午前9時~午後5時(最終受付:午後4時30分)
クリスマス・イブの朝、ひと時の館内石仏
本日は、10時30分過ぎまでホキ石仏第1群・2群のシャッターが降りた中で観覧いただいておりました。
臼杵石仏では、仏体の凍結防止のため、午前9時を過ぎても外気温が1℃を上回らない間は、シャッターを降ろして温度管理を行っております。
外気温とは、各群の傍に設置された温度計の数値です。
中が暖かければいいかというと、そうではありません。シャッターを開けると外気が入ってくるため、やはり外気温が上がるのを待って開けることとなります。
陽当たりのよい古園石仏群は比較的温度が高く、9時30分にはシャッターを開けることができ、仏さまも朝陽を浴びておりました。外側の温度計は2℃、中は3℃でした。
シャッター内で観る石仏は、普段とはどことなく異なる気がします。
観る方も室内に入って肩のこわばりが解れてほっとしますが、仏さまも安心して過ごされているような。
ほの暗い空間で細く昇る線香の煙も存在感があります。石仏も味わっているのかな。
また、光が遮断されるため陰影が深く見え、躰の丸みやお顔の凹凸がいつもよりはっきりと感じられます。
クリスマス・イブの朝、ひと時の館内石仏。
さて、10時30分を過ぎようやくホキ1・2群のシャッターも上がりました。
外は快晴。石仏にいつもの朝がやってきました!
保存作業現場一般公開が行われました
毎回好評の専門スタッフの方々による保存作業の現場公開が行われました。
今回はホキ石仏第1群でした。
「これを見に来たんよ!」
とおっしゃる方も多く、たくさんの人に作業現場を見て頂けたかと思います。
「苔の具合はどうですか?」
「ここ(ホキ1群)は水分量が少ないからいい感じに枯れてますよ!」
などと会話を聞いていても面白いです。
今日は昨日に比べて気温が一気に下がり、風も強く、作業員の方たちもとても寒そうした。
大きな岩面に対して、小さな苔をひたすら取り除く作業は気が遠くなりそうです。
普段使っている道具も見せて頂きました。
絵具の筆や、ピンセット、竹串などもありますね。
苔の種類や場所によって道具も使い分けているそうです。
さらには、毎日の天気、気温や湿度の記録、録画データの確認などなど、小さな変化も見逃さないようにたくさんのことを記録し、この大事な文化財を今と同じ姿で未来へ残していけるように、日々奮闘してくれています。
スタッフのみなさま、いつもありがとうございます。
そして、今日は元気な臼杵っこガイド達も登場し、お客様に案内をしてくれました。
子どもたちの案内を聞いて頂いた方、ありがとうございました。
次の現場公開は令和6年2月18日(日)です。
この日が今年度最後となります。
貴重な保存現場の公開日に是非お越しください。
暖かな雨に浮かび上がる「梵字」は、もう一つの仏さま
季節外れの暖かな雨が降っています。
参道も石仏群もしっとり濡れて、一色濃い一日を迎えています。
気温と湿度がちょうどいい具合に高い日は、仏体がよく発色し、一部の仏様の頭上に梵字が浮かび上がります。
その一つである、古園石仏群向かって左端から3体目の「勢至菩薩」さま。光背の尖った部分の下に、梵字のバンという文字が浮かんで見えます。
いつもあるのですが、こういった天候の日は見易いのです。本来なら全ての仏様の頭上にあった梵字。
梵字は仏さまそのものを現すとされています。そう考えると、この緩やかなカーブで描かれた文字が心に有り難く染みわたるように見えます。
梵字ではありませんが、ホキ石仏第1群第3龕の如来様方も、とっても鮮やかに染まっています。中尊は「大日如来様」。こんな日は、「全ての命あるものは大日如来から生まれた」という考え方が思い起こされるものです。様々な命の力が満ちているような。
みなさま、タイミングを見計らって梵字日和に一度見に来てみませんか?