こんな日こそシャッターチャンス!
今日は朝から湿気がすごいです。
石仏の里は深い霧に覆われ真っ白です。
雨ではないのに、地面が濡れていたり湿度で曇ったり。
こんな日は、臼杵石仏が彫られた当時に彩色された色をしっかりと感じることができるチャンスです!
普段の石仏でも色を確認することができますが、阿蘇凝灰岩でできた磨崖仏表面は乾きやすく、白っぽく見えます。
今朝の石仏は、夜の間に誰かが絵の具を塗ったのかな?と思うような、鮮やかで艶やかな色を見ることができました。
約千年前に彫られた石仏。
当時色を付けた人たちは、千年後の今まで色が残ることを想像していたのでしょうか。
これからまた千年後も、今と同じ状態のまま残っているといいなと思います。
(その頃世界はどうなっているかな?笑)
普段とは違った表情を見に是非お越しくださいね。
保存作業現場は冬場が本番

間近から見た岩肌の損傷状態
11月24日に、古園石仏群で「紫外線照射・作業現場公開」が行われ、その様子をお伝えしましたが、いよいよ来週次の工程へ進みます。
先月公開された工程は、第1回目の照射で壊死した表層部の苔類の除去でした。
その後、 約4週間照射を続けることで、更に深い部分の苔類が十分に枯死したことを確認した上で、その除去に入ります。これを「本除去」といいます。
作業は、直接仏像の造形に関わる部分に触れるため、3日間ほどかけて慎重に実施されます(今回は特に公開はしておりませんがタイミングが合えば、周囲からご覧いただくことはできます)。
その後、撥水材を塗布して苔類が繁殖し難い状態にし、本年度のクリーニング作業は終了するそうです。
また、年明け以降(1月・2月)は、ホキ石仏第1群・2群の照射を行います。

除去作業
「保存作業」は、乾燥した冬季が本番。
冬場の冷たい岩の中に一日中身を置き、根気強く観測&作業を続ける専門の方々の労力は大変なものでしょう。
石仏の維持のために、日々頑張っていただき大変感謝しております!
南天の実
寒くなって、南天の真っ赤な実が目を惹きます。
外国からのお客様も、南天にカメラを向け興味深そうに写真を撮っている姿を良く見ます。
元々は中国原産のようですが、「ナンテン」の読み方から「難を転ずる」として縁起の良い木と言われ、日本では昔から家の玄関や鬼門の方角に植えられていたそうです。
南天の葉っぱは、胃の調子を良くしたり解熱や咳を抑える身近な薬草としてヨモギなどと共に使われていたそうです。
その殺菌効果から、お弁当などに入れたり彩りも兼ねてお赤飯の上によく置かれています。
これから日に日に寒くなり気分も落ち込みがちですが、鮮やかな赤い色を見ると元気がでますね!
臼杵市では、今日は久々の青空。
今年もあと一か月もせずに終わってしまいます。
一日一日、悔いの残らないように、今日も頑張りましょうね^^
「佐伯歩こう会」のみなさまが、石仏に来てくれました!

佐伯歩こう会のみなさま
今日は今日の金剛力士立像
霜が降り、白い朝を迎えた深田の里。鯉も寒そう。
参道には、12月らしく南天の赤い実がたわわに実ってきました。
岩肌を眺めながら古園石仏群へと進んでいると、入口に立つ金剛力士立像がいつもより存在感を増して目に映ってくるものです。
さて、向かって右側の「吽像」の脇腹に、数本の筋が入っているのが分かりますか?
これは、何の模様か?、あばら骨か?、植物を除去した跡か?、等々、みなさんいろいろと想像されるようなのですが。
実はこの筋、水の浸食による跡なのだそうです。
10数年前、ちょうどこの位置に水が染み出し、岩肌が溶けた部分が凹んだため筋が入ったように見えるのです。
当初から意図して作られたものではなく、自然の力によって施された装飾なのですね。
屋外の岩肌というキャンバスに彫られた像ならではの現象。
これから、まだ変化していくのか?と考えると、目の前の姿も今日だけしか見られないもののようで、貴重な一風景に感じられます。
みなさま、臼杵石仏に来られた際には、その瞬間だけの「金剛力士立像」をぜひご覧ください。

金剛力士立像