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国宝臼杵石仏公式ブログ

何体の石仏が見えますか?

ホキ石仏第2群第2龕

ホキ石仏第2群第2龕

石仏巡りの最初のグループ、ホキ石仏第2群第2龕は、通称「九品の弥陀」と呼ばれます。
比較的小さな菩薩立像がたくさん並んでいる場所ですが、お客様からその数について質問を受けることが度々あります。

みなさま、写真から何体の石仏が見えますか?

正解から言うと、13体です。この識別がなかなか難しいのです。

まず、「九品の弥陀」。
これは、中央の阿弥陀如来坐像とその両サイドの4体の阿弥陀如来立像の9体をいいます。

次に、向かって右の大きな不動明王。この辺りで発見されたのですが、九品の弥陀を構成する仏像には数えられていないため、看板には載っていません。

その左横に立つのが観音菩薩立像です。他の阿弥陀如来立像とほぼ同じ高さではありますが、冠があることから菩薩であることが分かります。

この龕の一番左端に立つのが天部立像です。

さて、ここまでで12体。
あと一体はどこにあるのでしょう?

正解は、左端の天部立像と九品の弥陀の間、上部に洞穴があり下部に苔が生えている場所です。
洞穴の部分に頭部が、苔の部分に胴体があったとされております。
つまり、今は「見えない」仏像が確認されている、というわけです。難題でしょう?
看板で言うと、(菩薩立像か)に当たります。

ここに菩薩像

ここに菩薩像

看板

看板

みなさま、「見えない・見えにくい」仏様を探す一味違った石仏巡り、試してみませんか?

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