新年のご挨拶
新年、明けましておめでとうございます。
皆様方におかれましては、よき新春をお迎えのこととお喜び申し上げます。
昨年は、大分県で開催されましたラグビーワールドカップのおかげもあり、国内外よりたくさんのお客様にお越しいただき、とても賑やかな一年となりました。
本年は東京オリンピックも開催され、国内は元より世界中のお客様に親しまれる国宝臼杵石仏となれますよう努力して参ります。
臼杵石仏は、すでに元旦から初詣に来られた多くのお客様で賑わっております。
新しい年が皆様にとってよりよき年となりますよう、61体の石仏と共にお祈り申し上げます。
令和2年元旦
紫外線照射後の本除去が進んでおります!

苔類に浸食された部分
この様な状態を避けるために、2回にわたる除去が必要となります。
1回目紫外線照射によって、枯死させた苔類を除去すると、次の層(深い部分)が現われます。
数週間かけてその部分を照射し、深い部分の苔類を枯死させます。
そして、今回やっと苔の根の部分にまで作業が進められるというわけです。
第13期生 臼杵っこガイド講習が始まりました

臼杵っこガイド講習
12月21日(土)、令和2年度4月から活躍する「臼杵っこガイド」の第1回目の講習会が開催されました。
臼杵市内の小学生3名が参加し、早速、座学と実地研修を行いました。
【臼杵っこガイドとは】
臼杵市教育委員会では毎年、臼杵の歴史に関する検定「臼杵っこ検定」を実施しています。上級合格者のうち希望者は、臼杵石仏についての講習を受けることができます。この講習で認定されると、臼杵っこガイドとして臼杵石仏で案内することができます。
4回の石仏での講習と卒業試験を経て、晴れて「臼杵っこガイド」として活動に入ります。年に数回、イベントや連休に合わせて登場し、一般のお客様を案内してくれます。
さて、今日参加した子どもたちは、第13期生となります。
これまで、たくさんのOBも誕生していますが、彼らが全国に世界に羽ばたいた時、そこで出会った人々に「ふるさと臼杵」を紹介できることは、大変素晴らしいことです。
臼杵石仏では、後世へ承継のため、「仏像の保存」に紫外線照射という画期的な技術を取り入れ力を入れております。
「臼杵っこガイド」の育成もまた、地域の文化を後世に語り伝える重要な取組みです。
先入観のない柔軟な思考と子どもらしい感受性で学ぶふるさとの歴史。一人ひとりオリジナルなガイド本を作成し、自分の言葉で案内するふるさとの文化。
来年度からの活躍に期待しております!
「何も無い」空間が在る、深田の鳥居12月Ver.

深田の鳥居12月Ver.
クリスマスイルミネーションに目も慣れてきたこの時期。
今日の深田の鳥居、どうでしょうか?
季節の花が足下を彩る様子を度々ご紹介してきましたが、今回はシンプルに「ザ・鳥居」です。
ちょっと寂しい気もしますが、元々山王山石仏の上にある日吉神社の鳥居なのですから、何はなくとも鳥居は鳥居、立派な役割を担ってきたわけです。
純粋に鳥居だけを眺められる貴重な機会に、改めてその意味を考えてみました。
鳥居とは、神社の入口にあり、神の住む聖域と人間の住む俗世界の境界を表すもの。
名前の由来には、「神に鳥を供えるための止まり木とする」とする説があります。
また、鳥居をくぐる際の作法について。
「入る時も出る時も一礼し、左足からくぐる」、とする簡単なものですが、神社に入る心構えが整い心身が清められるそうです。
年末年始、初詣等で鳥居をくぐる機会が多くなると思います。
丁寧に通ることで、より長く、深く神社での時間を過ごせるかもしれませんね。
臼杵石仏は年末年始も休みなく、みなさまのお越しをお待ちしております!年越しイベントもありますよ!
こんな日こそシャッターチャンス!
今日は朝から湿気がすごいです。
石仏の里は深い霧に覆われ真っ白です。
雨ではないのに、地面が濡れていたり湿度で曇ったり。
こんな日は、臼杵石仏が彫られた当時に彩色された色をしっかりと感じることができるチャンスです!
普段の石仏でも色を確認することができますが、阿蘇凝灰岩でできた磨崖仏表面は乾きやすく、白っぽく見えます。
今朝の石仏は、夜の間に誰かが絵の具を塗ったのかな?と思うような、鮮やかで艶やかな色を見ることができました。
約千年前に彫られた石仏。
当時色を付けた人たちは、千年後の今まで色が残ることを想像していたのでしょうか。
これからまた千年後も、今と同じ状態のまま残っているといいなと思います。
(その頃世界はどうなっているかな?笑)
普段とは違った表情を見に是非お越しくださいね。