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国宝臼杵石仏公式ブログ

紫外線照射後の本除去が進んでおります!

苔類に浸食された部分

苔類に浸食された部分

昨日から、古園石仏で「紫外線照射後のクリーニング」の「本除去」が行われています。
写真で指さしている場所は、苔類の浸食により岩肌がはがれた部分です。
この様な状態を避けるために、2回にわたる除去が必要となります。
今回の作業は、11月に行われた表層部の除去の次の工程です。
1回目紫外線照射によって、枯死させた苔類を除去すると、次の層(深い部分)が現われます。
数週間かけてその部分を照射し、深い部分の苔類を枯死させます。
そして、今回やっと苔の根の部分にまで作業が進められるというわけです。
 
ただし、根こそぎ除去してしまうと、仏像を痛めてしまうので、根を少し残しながら取り除くそうです。
常日頃、岩肌に触れている専門の方々の感覚が生かされる作業となります。
 
「完全に取り除くわけではなく」と、聞くと改めて、天然の岩肌に彫られた仏様のメンテナンスであることを実感させられます。
作る時も、維持にも「人と自然の調和」が試される文化。その精神も大切に承継させていきたいと願っております。作業は明日まで行われます。
冷たい岩肌の中で慎重な作業をしていただき、大変感謝しております。
 
さて、今年も残りわずか、参道の柿の実も残りわずかとなりましたが、臼杵石仏は年末もイベントが盛り沢山。
今週の土曜日はオーガニック朝市「ひゃくすた」が開催されます。
日時:12月28日(土)、8時~11時、場所:石仏公園
 
また、31日には「年越し供養法要&年越しイベント」も行われます。

【年越し供養法要】
日時:12月31日(火) 午前11時~30分程度
場所:古園石仏

【年越しイベント】
日時:12月31日(火) 23時30分~元旦1時30分
場所:臼杵石仏

みなさまのお越しをお待ちしております!
   

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