時代の変遷の中で変わらずに在るものたち~五輪塔
大きい方は1170年、小さい方は1172年の建立。それぞれ「嘉応弐年」、「承安弐年」と刻まれています。石塔の建立時期は、満月寺や石仏群の中でも古いものの造立時期とも重なります。そうしたことから、この石塔と石仏群を本尊とする満月寺の建立は、大きな関わりがあると考えられています。
蓮畑の田起こし
仏の里の夏の風物詩である「蓮畑」、今年も夏の開花に向けて準備が始まりました。この蓮畑、地元の深田地区のみなさまが、年間スケジュールに沿い管理されています。
夏が終わり、花が咲き終わると、畑から水を抜きます。
春になると、再び水を入れ、耕運機で土を掻きます。
これは、畑に落ちた種に傷を入れて発芽を促す、大事な工程となります。
さて、数日前から水を入れて準備しておいた畑に、今日は朝から耕運機が入って掻き均されました。
水面にぽつぽつと芽が出るのは、6月初旬。
蓮の花が咲き誇る石仏の夏が、いつものように訪れることが、今年は、ひと際有り難く感じさせられます。
第1番札所、国宝臼杵石仏より「臼杵八カ所霊場巡り」を紹介します! 第1回 国宝臼杵石仏
全都道府県への緊急事態宣言を受け、様々な分野で自粛モードが続いております。
臼杵石仏でも、観光に来られる方というより、お近くの方が少人数で、参道や公園を散策する姿を見かける静かな毎日が続いています。満開の芝桜も見てもらえて喜んでいるかな?
出かける事が難しい状況の中で、少しでも心身のリフレッシュになっていただければ、と想い、「臼杵八カ所霊場巡り」をシリーズで紹介していきたいと思います。この記事を読んで、ご自分で寺巡りをしている気持ちになって頂ければ、と願っています。
では、第一番札所の国宝臼杵石仏から最後の第八番札所の高野山・興山寺まで、新緑の臼杵八カ所霊場をお愉しみください!みなさまの、お願い事が叶いますように。
本日は、第1番札所の「国宝臼杵石仏」です。
下の納札箱にお札を納めました
上の箱は机に置いてある一般の祈願用紙を納める場所です。
横には、祈願線香(身体健全・家内安全・商売繁盛・良縁結願・就職成就・学業成就・子宝安産)もございます。
今日は、身体健全のお線香を立てました。
本日の御朱印です。目的の1番札所「国宝臼杵石仏」(右)は、チケット売り場横の観光情報協会売店でお求めいただけます。写真(中・左)は、満月寺のご住職から書いて頂いたもの。不在の時は、境内の中に書きおいたものを販売しております。それぞれに味わい深いですね。
巡拝後の帰り道に可愛いお花を見付けました。
こんな出会いも、御朱印の旅のいい思い出になるものです。
本日のお願い事。
祈願線香の煙に乗せて、みなさまの身体健全を国宝臼杵石仏より願っています。
「もみじ会」のみなさんによる石仏敷地内の美化活動
石仏の敷地内を美しく保つために、活動をされる「もみじ会」というグループがございます。地元深田地区の有志8名で結成されています。
今日は、チケット売り場横の大木を剪定してくれました。
木の枝が屋根にかかり、気になっていたところでしたので、大変助かりました。
朝から、メンバーの方々が道具を持ちより、手際よく作業を進め、みるみるうちに数本の大きな木を伐採。
下準備から後処理まで、手際の良さは、チームワークの良さの表れのようです。
会長の川野悦朗さんにお話しを伺いました。
「もみじ会」の目的は、名の通り、臼杵石仏に美しいもみじの風景を創出しよう、というものだそうです。
臼杵石仏の敷地の景観を美しく保つように、という同じ想いを抱くメンバーの結束力は強く、時間や道具を工面しながら積極的に活動されているそうです。
もみじは、植え付けから大きく育つまで少なくとも約10年を要すそうです。将来の石仏の景観を描くのは、息の長い活動となります。メンバーは60代が中心であるため、その熱意を若い方々に引継ぎ活動を繋げていくことが、重要と語られました。
地元の方々の熱い想いに支えられて、今日の臼杵石仏が在り、また将来にわたって素晴らしい地元の文化財・観光地で在り続けられることを実感させられます。
「もみじ会」のみなさん、ありがとうございました!
ホキ石仏第1群の薬師如来像
本日は、ホキ石仏第1群にある2体の薬師如来像を紹介します。