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紫外線照射・保存作業紹介

紫外線照射・地蔵十王像

毎年行っている、紫外線照射保存作業について紹介します。

臼杵石仏は、自然環境の中にあることで、劣化しやすいため、毎年、保存作業を行っております。
石仏が彫られている地層は、約9万年前に阿蘇山噴火の際、流入した噴出物が冷え固まって形成された「阿蘇溶結凝灰岩」と呼ばれるものです。

これは、水分を多く含む柔らかいため、コケやシダが生えやすく、放置しておくと表面がボロボロに傷付いてしまいます。
そこで、定期的に除去する作業が必要になるのです。

このために行われる作業が「紫外線照射」です。
湿気の少ない秋から冬にかけて、岩に害のない紫外線を当て、付着した植物を枯死させた上で取り除きます。

これは、臼杵石仏で開発された国内初の画期的な技術です。
今後も臼杵石仏をよりよい状態で後世へ伝えていくため、定期的にこの作業を行います。

期間中は機材を設置したり、担当者が苔などの除去作業を行います。

観覧に来られたお客様にはご迷惑をおかけすることと思いますが、文化財保護のためにご理解とご協力をお願いいたします。

みなさま、ぜひこの機会に文化財の保存現場を見にお越しください。

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