昔の古園石仏、覆屋も様変わり
お客様から度々、「こんな立派な屋根になったのはいつ?」と尋ねられます。「昔、何十年も前に来た時は、もっと簡単な柵しかなくて、大日様の頭も下にあって・・・、もう全然別の場所に来た感じがします。」、という感想もよく聞かれます。
現在の古園石仏の覆屋は、平成27~28年に改修されたものです。
おそらく、前述のようなお客様がご覧になった古園石仏はこんな光景だったのでは?
昭和30~40年代の写真と考えられるのですが、確かに簡単な「柵」しかありません。中央下部分に仏頭があるのがわかります。
石仏と人との距離が近く、その大きさ、立体感、仏としての岩肌の感覚もぐっと身近に感じられたことでしょう。
もちろん現在の古園石仏群も、保護・保存という点で安心感を持って観覧できる、という魅力があります。
どちらの時代も体験している、というそのことが素晴らしいな、と感じます。静かな秋の参道は、昔を回想するにも相応しいようです。