紫外線照射進捗状況、残すは無量寿如来さま
11月に1回目の紫外線照射と除去を行った、今年の紫外線照射・保存作業。その後、2回目の照射を行い、より深い部分の苔など着生生物を枯らしております。
ほとんどの仏様のお肌は、ほどよく焼き上がったのですが、大日如来様のすぐお隣、無量寿如来さまが、もう少しお時間がかかるようです。
みなさま揃って「本除去(岩肌の深い部分に伸びた根の付近を刷毛などで取り払う作業)」へ進みましょうね。
さて、古園石仏を護ってくれている金剛力士立像。こちらは、草取りの為の高い足場が組まれています。
今年はまだ紫外線照射はできませんが、躰に絡まるように生えた蔦や苔、シダは丁寧に取り払われます。
大きな岩に彫られているため、高い位置での作業。作業をされる方の苦労が伺えますね。足下に気を付けて下さいね。
高い位置まで彫られた大きな躰を見上げると、立派な覆い屋の中に納まった仏様とは異なる自然に調和した風格をあらためて感じさせられます。
それぞれの持ち味を生かした保存方法で、22世紀にも臼杵石仏が変わらずに在り続けることを願っています。