11月の雨が見せる美しい石仏たち
季節外れの暖かな雨が降ったり止んだりの石仏。
鮮やかに発色した仏様を見て回りました。
まず、ホキ2群(九本の弥陀)で目を惹かれたのは、美仏内閣の文部科学大臣こと阿弥陀如来様。肌の色(黄土)がはっきり出ています。柔和な中にも思慮深い表情、「お迎えにきましたよ」と語りかけてきそうです。対照的に隣の阿弥陀様は深く瞑想している様子。さらにその隣の阿弥陀様は衲衣も存在感が出ています。両肩にかかるタイプだったのかな?9体それぞれの特徴も雨は見せてくれます。
さて、発色といえばホキ1群の地蔵十王像です。
期待を裏切らず、鮮やかです。ただ今日だけの見え方は?と考えると難しいものです。鮮やかな姿を見慣れたせいでしょうか?
最後に、湿度・温度、それらの前日比、いろいろな条件が揃ってやっと浮かび上がる梵字です。今日はこちらもはっきりと見えました。
古園石仏群向かって左半分のある仏様の光背の中に見えるのですが、どこでしょうか?
向かって左端から3番目の勢至菩薩様の頭上です。
梵字の「バン」、大日如来を表現した文字です。
11月の終わり、思いがけず美しい石仏日和となりました。