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国宝臼杵石仏公式ブログ

立体曼荼羅の空間~古園石仏群

 

4つの位の仏が勢ぞろいした立体曼荼羅の世界

4つの位の仏が勢ぞろいした立体曼荼羅の世界

様々な種類の仏様が並ぶ「曼陀羅図」。仏様は修行しながら姿を変える中で、知恵や慈悲の力を発しており、その力が宇宙の隅々にまで伝わっていく様子を描いたものが「曼陀羅」とされます。

 曼陀羅には多くの種類がありますが、中でも彫像を使ったものを立体曼陀羅といいます。
有名なところでは、空海によって造られた東寺のものがあります。

仏の世界を文章で説明するより絵に描いた方が分かり易い、さらには彫刻で立体的に表す方が分かり易い、という考え方でしょうか?

 古園石仏群は、しばしば「曼陀羅」を描いた世界、といわれます。
 仏様の配置を見ると、中心に大日如来様、その両側に2体ずつ如来像、さらにその両側に2体ずつの菩薩様、その両側に1体ずつの明王様、両端に天部像が立っています。

仏様が位の順番(如来→菩薩→明王→天部)に配置されていることがわかります。そうしたことを考えて眺めると、なるほど立体曼陀羅の世界であると実感できます。

 仏様が悟りを開くために修行を重ねる空間で、その姿に自らを重ね見つめ直す、そんな場所であるのかもしれません。

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