古園石仏群の保存作業もいよいよ大詰め~本除去作業
本年度の保存作業も大詰めを迎えております。
2月の初めから、古園石仏群の向かって左側に並ぶ石仏の保存作業が進められておりました。保存作業の内容は、岩肌の着生物を岩に無害な紫外線を照射して枯らし、丁寧に除去するというものです。工程は、「事前除去→1回目の紫外線照射→中間除去→2回目の照射→本除去→撥水処理」。
本日は、「本除去」という深い部分の除去が行われました。クライマックスですね。
数日前まで、勢至菩薩様だけ焼け具合が今一つだったようで、1人静かに青い光を浴びていたが、終にこんがり焼けたようです。無事にみんなと一緒に本除去の日を迎えられました。
仏体表面を傷付けないように、最も慎重な作業となる本除去。朝から作業をされる方が少しずつ少しずつ、丁寧に枯れた植物の除去を進めておられます。
仏様たちも気持よいのでしょうか?。ちょっとくすぐったいですか?
この後、苔やシダ等の再着生を遅らせるために、撥水剤を散布する行程を経て、本年度の作業は終了となります。
向かって左側の仏様たち、お疲れ様でした。右側の仏様たち、来年度お手入れしてくれるそうですよ。
そして、特別寒かった今年の冬、日々作業に勤しまれたみなさまに深く感謝します。いつも石仏が在り続けるために力を尽くしていただきありがとうございます!