1月最後の朝陽~九品の弥陀から見上げて
1月も今日で終わり。
冷たい空気の中、参道には燦々と朝陽が降り注いできます。
ホキ2群第2龕「九品の弥陀」には、9体の阿弥陀如来像が並んでいます。
中央に座る最も大きな阿弥陀様の額には、1年に2回朝陽が当たりお顔が明るく照らされます。春分の日と秋分の日、太陽が真東から上がり真西に沈むことから、この世とあの世が最も近づくとされる日です。
「9品の弥陀」は、人が亡くなった時に極楽浄土へ導いてくれるお迎えの仏様です。
なぜ9体並んでいるのか?というと、人はその生き様によって9つに分類され、それぞれに担当の仏様がいる、とされるからです。
まだ春のお彼岸までは1か月ちょっとありますが、九体の阿弥陀様の間を通っていると、小高い木々の間から太陽が眩しく昇っていく様子が、見えました。