満月寺住職 蓮の根の仕分け作業
今日は満月寺の住職さんが、外で作業をしていました。
声をかけてみると
「今日はどろんこ遊びをしよんのよ~」とのお返事。
蓮の時期になると、石仏の蓮畑とは別に、満月寺にもたくさんの種類の蓮が咲き誇ります。
これらは、住職さんがご自分でプランターで育てているものです。
石仏の蓮畑とは広さや育て方が違うので、手入れの方法も違うようです。
去年、私たちを愉しませてくれた満月寺の蓮は、約一年経った今、土の色が真っ黒くなり、ヘドロのようになっていて、かなり臭いです。
その中から、今年花を咲かせてくれそうな、強くきれいな根っこのみを手作業で選んでいきます。
この作業をしないと、古くなったいらない根っこが邪魔をして、花が大きくきれいに育たないそうです。
直径30~50cmほどの、水や泥の入ったプランターはとても重く、動かすだけでも一苦労。
写真に並んでいるプランターは、根っこを仕分けし終わり、水を全部入れ替えたものです。
この水の下には蓮の根っこが埋まっています。
住職さんは、毎年この作業を一人でやっているそうです。
上の写真のドロドロの塊の中から、しっかりした強そうな根っこだけを取り出します。
取り出したものがこれ↓
ぐるぐると折り重なっていたものを広げて、泥を落とすと、きれいな根っこが出てきます。
この写真を見ると思い出すのがレンコン。
「石仏のレンコンはどうしてるのですか?」
などと、お客様からのお問い合わせも時々ありますが、実は、観賞用の蓮には食べられるレンコンはできません。
「さすがお釈迦様の花やなぁ。こんな泥の中からすーっと伸びて綺麗な花を咲かせるんやけんなぁ。」
「せっかくやけんお客さんに愉しんでもらいてーけん!」
と満面の笑みで語ってくれました。
満月寺を訪れる際は、住職さんのこの笑顔を思い出しながら蓮をお愉しみ下さいね!