成人の日に、深田のアオ杉を仰ぎ見て
今日は成人の日。
新成人のみなさま、おめでとうございます。
今年は、成人式も中止やリモート開催など、例年とは異なる運びとなっておりますが、どの様な記念日をお過ごしでしょうか?
臼杵石仏にも、数名の新成人の方がお越しになりました。
寒空の下、石仏に二十歳の誓いを立て晴れやかに歩く姿は、清々しく応援したくなるものです。
さて、そんなみなさまにぜひご覧いただきたい木があります。
「深田のアオ杉」という樹齢約600年、標高22m、周囲5.2mの大木。
満月寺の先にあり、市指定の天然記念物でもあります。
その大きさは、数字より写真より、真下に立ってこそ実感できるもの。
また、炭焼き小五郎の妻玉津姫がかんざしとして都から刺してきた杉の枝を挿して根付いた、という伝説付で何とも臼杵らしさが漂っているよう。
大木を仰ぎ見た後は、満月寺横の鐘を撞いてみてはいかがでしょう。
石仏中に響き渡る鐘の音は、突く者の心に深くこだまするように聞こえるものです。
二十歳の記念に石仏でのひと時を過ごしてみませんか?
みなさまが、自分の在るべき地に根ざし、高い志と寛容な心をこのアオ杉の様に大空に伸ばしていかれることを、仏の里より願っております!