保存作業も本番、本除去が行われました
11月28日に紫外線照射と保存作業の様子(中間除去)をお伝えしましたが、今週、いよいよ「本除去」に入りました。
「本除去」とは、岩肌の深い部分に残る着生物を取り除く作業です。
これは、前回の「中間除去」(第1回目の紫外線照射と除去)により、石仏表面の苔類等を除去した後、2回目の紫外線照射により深部にまで伸びた部分を枯らし、より慎重に付着物を取り除く作業となります。
作業の様子を見ると、前回は茶褐色や深緑色の部分がありましたが、乾燥して白っぽい岩肌に変化していることが分かります。
この後、苔類等の再着生を遅らせるために「撥水剤」を塗り込み、本年度の作業は終了となります。
寒い中、一日中岩肌の傍で白い息を吐きながら作業をされるのは、大変なことだと思います。作業をされるみなさまには、大変感謝しております。ありがとうございます。風邪を引きませんように、石仏とともに祈っております!