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国宝臼杵石仏公式ブログ

保存作業現場公開DAY、臼杵っこガイドも登場

保存作業公開&臼杵っこガイドの説明

保存作業公開&臼杵っこガイドの説明


本日は、「紫外線照射、保存作業現場」の一般公開日でした。
このところ、雨も少なく適度な乾燥が保存作業に適した環境を作ってくれたようです。
紫外線照射の状況も良好。仏像表面の苔類もよく焼け、スムーズに除去が進められました。
さて、今回行われた作業は、仏像表面に付着した苔類の除去で「中間除去」と言われるものです。この前段階として、紫外線照射前に、シダ等の草を剪定しております。今回は、照射により枯死して粉状になった表面の苔類を払う作業が行われました。
枯死した苔を払う作業

枯死した苔を払う作業

写真で見ると、刷毛の当たっている黒い部分が枯れた苔です。払い難い場合は、串で浮かび上がらせてそっと払うそうです。近くから見ているとミリ単位で進める繊細な作業であることが分かります。作業される方も見る方も、そっと息を潜めてしまうような静謐な空間でした。
係員の説明を聞いたお客様からは、「この様な細かい作業が行われていることに驚いた」、「若い方が保存作業に関わっていることに頼もしさを感じる」、等といった感想が聞かれました。
また今日は、臼杵市内の小中学生による石仏案内「臼杵っこガイド」も登場。訪れたお客様に石仏の説明を行いました。
臼杵っこガイドによる説明

臼杵っこガイドによる説明

臼杵っこガイドも除去作業を観察

臼杵っこガイドも除去作業を観察



「文化財の保存」や「郷土文化の承継」が活き活きと展開される、11月最後の土曜日となりました。
臼杵石仏に関わる全てのみなさまに深く感謝いたします。
ありがとうございました!

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