「臼杵八ヶ所霊場巡り」第5回 臨済宗妙心寺派 成道山 見星寺
本日は「臼杵八ケ所霊場巡り」シリーズ第5回目、「5番札所・見星寺」をご案内します。
創建は1634年、臼杵藩第3代藩主稲葉一通の命によりるものです。
門をくぐり、玄関の庭に立ちます。もう何とも言えない、洒落た中にも、侘び寂のあるお庭でした。
お部屋を通り抜け窓を開けると、深い緑が印象的な裏庭が現れます。臼杵八カ所霊場の本尊である「一言地蔵マリア観音(織部形蹲作)」がひっそりと安置されています。キリシタン大名大友宗麟の時代のもので、弾圧から逃れるため、川に投じられたマリア観音を、見星寺住職が引き揚げ、境内に祀ったそうです。願い事を一つ叶えてくれるため、一言地蔵とも呼ばれています。
「マリア観音様」の背後の穴にはかわいらしい達磨様が潜んでいました。
思いがけない出会いに心が和みます。
この様な素晴らしい苔庭を造るには相当な時間と手間がかかることでしょう。何よりもセンスの良さにあふれた空間でした。
周りは市街地なのに何一つ音が聞こえず、ここだけが別世界の様に感じられました。
横には趣ある茶室があります。お寺に茶室があるのも珍しいそうです。
茶室の丸窓から見た苔庭に、心がとても落ち着きます。
「納経帳に挟んでください」と栞もいただきました。大切に使わせて頂きます。