磨崖仏のクリーニング作業・2
クリーニング作業のため観覧制限を行っていました山王山石仏ですが
無事に紫外線の照射も終わり、見学できるようになりました。
ご来場頂いた方で、山王山を見ることができなかった方々には
大変ご迷惑をおかけしました。
続いて、現在はホキ石仏第1群(第3・4龕)にも紫外線の照射を開始し
前回の山王山石仏同様、一部観覧できない部分があります。
皆様には大変ご迷惑をおかけしますが、
貴重な文化財の保護、保存のため、
ご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
↑普段の地蔵十王像(ホキ石仏第4龕)と紫外線照射の様子です。
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磨崖仏のクリーニング作業は、紫外線の照射により、
地衣類(コケやシダなど)を枯死させた後に手作業による除去を行います。
この作業は、臼杵磨崖仏で技術開発され
現在国内でもここでのみ施工されている方法です。
臼杵磨崖仏群は、今から約9万年前、熊本の阿蘇山が噴火した際に、
流れてきた火砕流が冷えてできた「阿蘇溶結凝灰岩」という地層に彫られています。
この岩質の特徴は、大変柔らかく水分を多く含むという性質を持っています。
このため、地衣類などが生えやすく、岩の表面(彫刻面)をいためたり
鑑賞の妨げになるなどの悪影響を及ぼしてしまいます。
臼杵市では、この貴重な文化財である「国宝臼杵磨崖仏」を、
より良い状態で後世に伝えていくために様々な保護保存を行っていますが、
今回もその一環です。
よろしくお願い致します。
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本日、2012年3月11日は 『東日本大震災』 からちょうど一年目にあたります。
震災により、犠牲となられた方々に心からご冥福をお祈りいたします。