MENU

魔除けの赤は、天上界でも活躍中~益々咲き広がる彼岸花

 彼岸花は「曼珠沙華」とも呼ばれますが、これはサンスクリット語で「紅い花」「天上界の花」を意味する言葉です。
「蓮」は極楽浄土に咲く花として、曼荼羅図などにも描かれ有名ですが、彼岸花も仏教と深い関係のある花なのですね。

 天上界は六道輪廻の最上界です。
「地獄」、「餓鬼」、「畜生」、「修羅」、「人間界」そして「天上界」。
この六界はそれぞれに苦しみがあり、神々の住む天上界ですら迷いと苦しみから解放されてはいません。この輪廻を抜け出した者だけが、苦しみのない「極楽浄土」にいけるのです。

 そう考えると、天上界も私たちの生きる世界とそうかけ離れてはいないような気がしてくるものですね。そんなちょっと身近な別世界を彩る花。

臼杵石仏では、お彼岸を過ぎて益々勢いよく咲き広がっております。

 石仏に施されたベンガラの赤は「魔除けの赤」と言われますが、彼岸花の赤にも天上界に蔓延する煩悩?を追い払う効果があるのでしょうか?

仏体に施されたベンガラの赤は、魔除けのため

仏体に施されたベンガラの赤は、魔除けのため

TOP