蓮畑の田起こし~大日如来様もご覧になっている?
冬の間眠っていたような蓮畑。
2日前から水を入れ始め、本日は耕運機で畑を掻く作業を行っております。
これは、こぼれ種に傷を入れ、芽が出易い状態を作る工程です。
枯れて干からびたガクが水面に浮いている一方で、水の中では生命力をたたえた種が出番を待っているのですね。
古園石仏群からもその様子が伺えます。伏し目がちな大日如来様も「今年も極楽浄土の庭園作業が始まったな!」とご覧になっていることでしょう。
7・8月に一面に美しい蓮の花を咲かせるためには、計画的に準備をする必要があります。
蓮畑の年間スケジュール
(花が終わった後の作業)
- 10月頃、水を抜く(畑によって抜かないところも)
- 水気がなくなったら、枯れた花やガクを片付ける
- 4月、水入れ後、田を耕運機で掻き均す(田起こし)
この間に、肥料を与えたり、カモの管理をしたり、猪が入らないように柵を付けたり・・・と年中お世話をすることとなります。
さて、今日の成果は、6月初旬にきっと表れるでしょう。泥のような水面に青く尖った芽がぴょこりと。
その時まで暫くお待ちください。