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11/12㈰「紫外線照射・保存作業現場公開」

下記日程にて、紫外線照射・保存作業現場の公開を行います。

日時:令和5年11月12日㈰、10~12時
場所:古園石仏群

臼杵石仏は、阿蘇溶結凝灰岩という柔らかい地層に彫られています。
これは、約9万年前に阿蘇山が噴火した際に流れてきた火砕流が冷え固まってできたもので、水分を多く含み柔らかいという特徴を持ちます。

彫り易いというメリットがある反面、地衣類(苔やシダ、菌類など)が生殖し易いというデメリットがあります。

放置しておくと、物体表面から深い部分にまで植物の根や菌類が達して大きな損傷につながります。

こうした状況を防ぐため、毎年秋から冬にかけての乾燥した時期に岩に無害な紫外線を約2週間当てて物体表面の植物を枯らした上、手作業で除去する、という対処を行っております。

作業は2回に分けて行われます。
1回目は仏体表層部の除去(中間除去)、2回目は深層部の除去(本除去)です。今回は中間除去作業となります。

調査の方によると、照射は順調に進みいい焼け具合となっているそうです。

また、照射は毎年場所を変えて行われますが、今年度の古園石仏群は、向かって左半分となります。右半分は昨年きれいにしましたので。

昨年度作業した向かって右半分は、まだ大丈夫。

向かって左半分、照射が進んでいます。

向かって左半分、照射が進んでいます。

当日は、普段より近づいて台の上から石仏を見ることができます。
また、専門員の説明も聞くことができます。

みなさま、この機会に文化財保存の現場に立ち会ってみませんか?

 

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