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2/6(土) 紫外線照射&保存作業現場公開 (中間除去作業)

紫外線照射

紫外線照射

約900年もの間、この地の岩肌に形を留め続けている臼杵石仏。

この貴重な文化財を守り後世に伝えていくため、保存やメンテナンスが欠かせません。その重要性を多くの方にお伝えしていくため、毎年、保存作業の現場を公開しております。

日時:令和3年2月6日(土)、10時~13時
場所:古園石仏群
*当日は、柵の中に入り、係員の説明を聞きながら作業をご覧いただくことができます。

「紫外線照射と着生生物除去作業」は、植物の着生という自然の摂理による石仏の劣化を、現在の技術でこれ以上進まないように留めることができるのではないか?という創造的な取組みでもあります。

今回の公開現場は古園石仏群です。

作業は前回と同様「中間除去作業」となります。

作業の中では、下記3番にあたる行程です。

 【保存作業の流れ】

  1. 事前除去
    紫外線が岩肌の奥まで届くように、石仏の岩肌(表層部)に着生した苔・シダ類を慎重に手作業で剪定する。
  2. 1回目の紫外線照射
    1週間紫外線を照射し、岩肌(表層部)の着生生物を枯死させる。
  3. 中間除去
    枯れて粉状になった着生生物を串や刷毛を使って丁寧に取り除く。
  4. 2回目の紫外線照射
    再び1週間かけて紫外線を照射する。岩肌の深層部に伸びた着生生物の根元に近い部分まで枯死させていく。
  5. 本除去
    2回目の照射で枯死させた岩肌の深層部の着生生物を除去する。彫刻面を傷つけることなく除去するため、最も慎重を要する作業となる。
  6. 撥水処理
    着生生物の生育を遅らせるため、岩肌の土壌化した部分に手作業で撥水剤を塗りこむ。

 一連の作業は、秋から冬にかけての乾燥した時期に行われます。
また、毎年4群ある石仏群のうち2~3つの群に作業を施し、定期的な維持管理を行っております。
みなさま、ぜひこの機会に文化財保存の現場をご覧になってみませんか?

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