11/28(土) 紫外線照射&保存作業現場公開のお知らせ
下記日程にて、紫外線照射実施と保存作業(付着物除去)の現場公開を行います。
日時:11月28日(土)、10時~13時
場所:ホキ石仏第2群
「付着物除去の必要性」
臼杵石仏は水分を多く含む柔らかい地層に彫られているため、苔やシダ等の植物が生殖し易い環境にあります。
これらの付着物は、仏像表面を侵食しやがては仏体そのものを損傷させてしまいます。
そうした状況を避けるため、定期的な除去作業が必要となります。
「2段階の紫外線照射とクリーニング作業」
石仏表面を傷付けずに付着物を除去するため、まず岩肌に無害な「紫外線」を照射し、植物を枯死させた上で、手作業によって除去します。
この技術は、臼杵石仏で開発され、全国でもここでしか実施されていない特殊な方法です。
作業は、表層部(1層目)と深部(2層目)の2回に分けて行われます。
その後、植物の再着生を遅らせるために撥水剤を散布し、その年の保存作業が終了します。
また、除去は専門の技術を持った方が刷毛やピンセットを使用し、丁寧に実施されます。
一連の作業は、秋から冬にかけての乾燥した時期(11月~2月)に行われます。
公開日は、普段は入ることのできない柵の中に入り、係員の説明を聞きながら見学することができます。
みなさま、この機会にぜひ文化財保存の現場に立ち会ってみませんか?