MENU

11/24(日)紫外線照射&保存作業現場公開、臼杵っこガイド

現場公開

現場公開

下記日程にて、「紫外線照射&保存・保存作業現場公開」を行います。

日時:令和元年11月24日(日)、9時30分~13時30分
場所:古園石仏群

当日は、臼杵市内の小中学生による石仏案内もございます。
臼杵っこガイド
日時:11月24日(日)、10時30分~11時30分

11月に入り、空気が乾燥してくると、臼杵石仏は保存作業に適したシーズンを迎えます。

臼杵石仏では、文化財保存の大切さと、その方法を多くの方に知っていただきたいと考え、年に数回ほど保存作業現場を一般公開しております。

「臼杵石仏における保存の必要性」
臼杵石仏は、約9万年前の阿蘇山噴火による火砕流が冷えてできた「阿蘇溶結凝灰岩」という地層に彫られています。
この地層は、水分を多く含む柔らかい特質を持つため、仏体の表面にコケやシダなどの植物が生えやすい特質があります。これらは、彫刻の表面を傷め、仏像を劣化させてしまいます。
時間の経過は仏像に美しさや深みを与え、文化財的な価値を高めるものです。
これらを損なうことなく、仏像を保存していくことが、後世に伝えていくために必要不可欠となります。
臼杵石仏では、毎年秋から冬にかけて、仏体表面の付着物を除去するクリーニング作業と紫外線照射作業を行います。

「作業方法」

  • クリーニング作業
    地衣類が数層重なって着生している箇所もあるため、紫外線照射前に、表層の着生生物を専門家の手作業で粗く除去します。これにより、表層と2層目に紫外線が届きやすくなります。
  • 紫外線照射作業
    仏体に影響のない紫外線を照射させ付着した植物を枯死させます。その後、専門家の手作業によってこれらを丁寧に除去します。さらに、再着生を遅らせるため、撥水剤を散布します。
    この技術は、臼杵石仏で開発され、国内でもここでしか施工されていない特殊な方法です。

当日は、普段は入ることのできない柵の中に入っての見学となります。珍しい角度から鑑賞することができますよ!専門の技術を持った係員の説明も聞くことができます。

約1000年前に彫られた石仏が、現在の技術によって日々大切にメンテナンスされ、目の前に在り得る、という壮大な鑑賞のプロセス。ぜひ、この機会に体感してみませんか?

みなさまのお越しをお待ちしております。

TOP