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国宝臼杵石仏公式ブログ

6月の鮮やかな石仏

 雨模様が続き、岩にも水分が浸透しているようです。
朝から湿度も気温も高く、石仏の発色が期待できそうな気配が漂っていました。

 さて、一番の発色スポットホキ1群の後半2龕を除いてみると。
流れるような黒、赤が目に映ります。

地蔵十王像の中心に座る地蔵菩薩の下半身にかかる裳懸座が揺れる様に赤々と見えます。
この赤は、酸化鉄を原料とするベンガラの赤です。

少し暗さのある野趣の感じられる風合いは、自然の中にある臼杵石仏に相応しい色だと感じられます。

地獄の裁判も白熱していることでしょう。

みなさま、6月の鮮やかな石仏をご覧になってみませんか?

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