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国宝臼杵石仏公式ブログ

真夏の白い石仏

 連日、猛暑が続いておりますが、仏さまはいつもと変わらない穏やかな表情で迎えてくれます。

 暑さの中にも時おり通る風は心地よく、肌も乾いていくようです。

 照り付ける陽ざしの強さ・多さに、石仏の岩肌も白っぽく見えます。
湿気が多く色がよく浮かび上がった日の石仏は、表情豊かに、身体は肉感的に感じられるのですが、本日はその反対といいましょうか。

 じっと蝉しぐれや風の音を聞いているような、静かで柔和なお顔に映ります。こんな日は平安の昔から居続けている、という長い時の流れを強く感じさせられます。それでいて、圧倒的な「静」の中で石仏と向かい合うと、時が止まってしまったようにも思えるので不思議なものです。

 さて、大日如来さまの視線の先には蓮畑が望めます。
遠目にも花が咲き誇っている様子が伺えます。

古園石仏の高台に風が吹き抜けると、眼下の青田にさざ波がさーっと立ちました。
真夏の白い静かな石仏もいいものです。

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