タイサンボクの白い花はお釈迦様の微笑み?
ホキ石仏第2群へ向かっていると、参道の大木が白い花を咲かせています。
この時期、お客さまから「何の木ですか?」と度々尋ねられます。
これは「泰山木(タイサンボク)、モクレン科モクレン属、学名:Magnolia grandiflora」です。そういえば、木蓮に似ていますね。
参道にあるこの大木は、1967年、臼杵市とスリランカ中部の仏教都市キャンディー市が姉妹都市提携を結ぶ際に記念植樹として植えられました。
キャンディー市は仏教の聖地の一つとして現在でも多くの巡礼者が訪れ、また歴史的建造物も多いことから街全体が世界遺産に登録されています。中でもお釈迦様の歯を祀った「仏歯寺」は代表的な仏教寺院です。
さて、6月の空に浮かぶ白い花は、優しく目に映ります。お釈迦様が白い歯を
臼杵石仏には数名のお釈迦様がおられますが、この花のイメージに近い方を探してみました。
行きついたのは、ホキ石仏第1群第3龕のお釈迦様。
歯は見えないけれど、凛としたお顔と小さく開いたお口が印象的です。釈迦の微笑みでしょうか?