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国宝臼杵石仏公式ブログ

祈願線香の選び方は様々、祈りの形も様々

本日は何の線香が立っているかな?

本日は何の線香が立っているかな?

 

梅雨を前に、気持ちの良い晴れ間が続いています。
古園石仏の高台でひと息つくと、そよ風が心地よく肌を撫でてくれるようです。

 さて、臼杵石仏には海外からのお客様も多くいらっしゃいます。
いろいろな国のお客様が来られた日は、古園石仏に上げられた祈願線香の種類もバラエティに富んでいるようです。

臼杵石仏では6種類の祈願線香をご用意しております(「身体健全」・「家内安全」・「商売繁盛」・「就職成就」・「良縁結願」・「学業成就」・「子宝安産」)。
国内のお客様は、「身体健全」を選ぶ方が圧倒的に多いようです。
健康があれば、心も整い平穏に過ごすことが出来るし、何かを成し遂げるにも気力・体力が肝心、という「健康第一」という考え方ですね。

 国によっては「経済的に豊かであれば、治安がよく衛生的に安全な場所に住むことができ、医療や教育も不足なく受けられ、人生が充実する」、という考え方もあるようで、「商売繁盛」が並ぶ日もあります。
また、「家族や友人の幸せが自身の幸せにも繋がる」と考える地域も多いようで、「家内安全」が一番人気の日も。

 線香の選び方は様々ですが、立てた後は手を合わせて仏さまにお祈りする、というスタイルは同じです。

 「仏さまに祈る」、という場面で特に印象深かった海外のお客様がいます。ブータンからの若いお二人で、ほうきを手にバスから下り、各群を掃き清め、持参したお菓子をお供えし、両膝を付いてお祈りされていました。

そこには、「願い事」を超えた仏さまへの感謝の心で満ちた空間が広がっているようでした。

 臼杵石仏の仏様は、世界中の方々の想いを広い心でお聞きになっていることでしょう。
みなさま、形式にこだわらず馴染み易い方法で仏様とお会いになって下さいね。

今朝、ホキ2群手前のタイサンボクの木に花が咲いていました。空に浮かぶ大きな白い花。
タイサンボクは臼杵市とスリランカ中部の仏教都市「キャンディー市」が姉妹都市提携を結ぶ際に植えられた記念樹です。仏様に祈るという共通の心を通して、多くの人が繋がっていることをあらためて感じさせられました。

参道のタイサンボクの木

参道のタイサンボクの木

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