ちりあやめに見る「諸行無我」~思いはイースター島まで
参道のかわいい山野草「ちりあやめ」。
小さいながらに3つの花弁があやめと同じ形に開き、目立ちます。
ところが、朝夕は身を潜めており、「どこ?」と探してしまうことも。
よく見ると、細く縮れたような紫の花びらが見えます。
朝開き、夕方閉じるようです。
時間ごとに見てみると。
朝9時前:開きかけです。内側にカールした花びらがだんだん広がっていく途中。
午後1時:きれいに咲き広がっています。これぞあやめ。
午後5時:ちりめん布のようにしぼみながら閉じてしまいました。
朝はけっこう寝坊助さん。夕方は早めにお休み。開店時間は短め。
閉じた姿がちりめん布のようでもあるので、ちりあやめ?かと考えましたが。
原産地が南米チリであることが名前の由来でした。
チリは日本の真裏、参道を地球の裏側まで掘り進めたら、咲いてるかもしれません。チリと言えば、同じ石造物であるイースター島のモアイ像が有名ですね。
仏教には、全てのものは繋がりの中で変化している(諸法無我)、という考え方がありますが、そう考えながら眺めるとまた味わい深さが増すものです、ちりあやめ。